2010年4月30日金曜日

インドネシアへ

しばらくブログを更新できなかったのは、引っ越しの準備のため。あと数時間でインドネシアに向かう飛行機に乗る。

インドネシアに拠点を持つのは、フィールドに近いということと生活コストが安いということが主な理由。また、我々が以前住んでいたこともあり、勝手が分かる。人材もいいし、インフラも整っており条件がそろっている。今後フォーカスを深める東ティモールに近いこともいい。

アメリカにはスタッフ、ボードメンバーも数多くおり、コペルニクの第2のベースとして数か月に一回は帰ってくる予定だ。

一番安いチケットを取ったため、アンカレッジ、台湾経由という長い行程。次のアップデートは台湾あたりからか。

2010年4月26日月曜日

外交問題評議会でのビデオ

先日のCouncil on Foreign Relations(外交問題評議会)での様子がビデオでアップされた。お時間のある方はこちらから見れます。

2010年4月24日土曜日

コロンビア大学でコペルニクを紹介

先週の金曜日、コロンビア大学で東南アジアの開発についてのパネルディスカッションに参加してきた。

私は、いつもの通り、コペルニクの紹介をした。もう一人のパネリストはジョージソロスのOpen Society Institute(OSI)で東南アジアプログラムの副局長であるアビー・シュワーツさん。彼女はコペルニクのボードメンバーでもある。

ついでに、後ろのスペースで、コペルニクがフィーチャーするテクノロジーも展示させてもらった。

たまたま、大学の同級生がコロンビア大のロースクールに留学中で、大学卒業以来の再会。

やはりニューヨークという場所はいろんな繋がりが広がっていい。

2010年4月22日木曜日

引っ越しに向けて、、

来週金曜日のインドネシアへの移動に向けて、色々と雑務が増えている。仕事の合間に家具を売ったり、壁のペンキを塗りなおしたり、ストレージの手配をしたり、友人と会ったりなどなど。

残りの時間を最大限有効に使わなければ。

2010年4月21日水曜日

Council on Foreign Relationsでパネルディスカッションに参加しました

アショカChangemakersWomen|Tools|Technologyアイデア・コンペに参加したことは以前かいた。その繋がりで、今朝は外交関係の隔月誌Foreign Affairsを発行しているシンクタンク、Council on Foreign Relations米外交問題評議会)主催の'Workshop on Leveraging New Technology for Women’s Economic Empowerment'にパネルメンバーとして参加してきた。場所はアッパーイーストの歴史のある荘厳なCFR本部。

Solar Sisterという、女性を使って太陽ランプを販売する団体の代表、Women's Refugee Commissionの代表と私。モデレーターがCouncil on Foreign Relationsの上級研究員のIsobelさん。

約1.5時間のセッションで、質の高い議論が繰り広げられる。昨日準備のため色々とファクトをリサーチしておいてよかった、、、。パネル会議の後、色々な人たちに励ましの言葉をいただいた。

こういったイベントは、コペルニク・モデルの位置づけを学術的・理論的に熟考するのに非常に役に立つ。もっともっと勉強せねば。

2010年4月20日火曜日

Exo-Kneeプロジェクトに投票お願いします!

以前MITのIDEAS Competitionについて書いたが、結局、MITの遠藤さんと一緒に参加することにした。

我々のプロジェクトの内容は、世界最大の義足コミュニティーであるJaipur Footに対して、新しい義足を提供するMIT D-Labと、新たな普及アプローチを提供するKopernikの組み合わせで、新しいExo-Kneeという義足ををより効率的に途上国の足を失った人々に届けるというもの。

このコンペはかなり競争率が高いが、上手くいけば賞金が出て、このプロジェクトを実行する資金に充てることが出来る。

一方、今年から新しく、Community Choice Awardというものが出来、一般の人の投票を一番多く獲得したチームに与えられるものが出来た。このページから入って、レジストレーションをした後、ここからExo-Kneeプロジェクトに投票をしてください

2010年4月19日月曜日

再びコロンビア大学でコペルニクを紹介します

ちょっと前にEarth Instituteでコペルニクを紹介しましたが、4月23日(金)2:00-3:30に、コロンビア大学のこのイベント(↓)のパネリストとして参加することになりました。

NY在住の方は是非。



DISCOURSES ON SOUTHEAST ASIA 2010 - “HELPING HANDS: Poverty AND Development in Southeast Asia”

Date: 23-24 April 2010, Friday & Saturday
Time: 9.30am – 5.30pm (Friday); 9.30am-2.30pm (Saturday)
Venue: 102 Jerome Greene Hall, Columbia Law School

Please RSVP at sea.discourses@gmail.com by April 20
Non-Columbia ID holders, please write in with your first and last name
Visit our facebook page at http://www.facebook.com/#!/event.php?eid=118218791525080&ref=ts

Speakers:

Tim A. Hardy, Director of Outreach, Burma Global Action Network; Coordinator US Campaign for Burma [NGO/Burma]

Karen Zusman, Writer and Producer of Please Don’t Say My Name: The plight of Burmese refugees living in Malaysia [Media/Malaysia]

Eugene Martin, Former Diplomat and Specialist, US Institute of Peace (Executive Director, Philippine Facilitation Project) [Government/Philippines]

Dana Doan, Board Member and Strategic Advisor, LIN Center for Community Development [NGO/Vietnam]

Toshi Nakamura, Co-Founder, Kopernik [NGO/Indonesia]

Anis Chowdhury, Senior Economic Affairs Officer, United Nations [IGO/Malaysia]


Conference schedule:

23 April 2010 (Fri)

0900-0930 Registration
0930-1000 Conference Introduction & Opening Remarks
1000-1130 Keynote "Corruption, Governance and Poverty"
1130-1145 Tea Break
1145-1245 Country Case Study "Public-Private Partnerships: Corporate Giving in Vietnam"
1245-1400 Lunch & Networking
1400-1530 Panel "Partners in Development: Respective Roles and Obligations"
1530-1545 Tea Break
1545-1715 Panel “Microfinance, Rural Development and Poverty Alleviation”
1715-1730 Closing Remarks


24 April 2010 (Sat)

0930-1000 Registration
1000-1130 Keynote “The State of Southeast Asian Development”
1130-1145 Tea Break
1145-1315 Movie & Producer Talk “Please Don’t Say My Name: The Plight of Burmese Refugees Living in Malaysia”
1315-1415 Country Case Study "Decentralization in Cambodian Education: School Funding Management"
1415-1430 Closing Remarks

2010年4月17日土曜日

World Health Congressでのインタビュー

以前、World Health Congressに参加したことについて報告したが、その時のインタビュー画像が出来た。



2010年4月16日金曜日

手動でけがに負の圧力を与え、回復を促す器具(分かりにくい題!)

空気の負の圧力を使って、けがをした部分を締め付けることによって、けがの回復が早くなるという。

その原理を使って出来たのがこの器具。3ドル。MITの博士課程の学生によって作られた。

元々はルワンダでテストをしようと考えていたらしいが、ハイチの地震の後、急遽そこに持っていったらしい。


2010年4月15日木曜日

For-Benefit Corporation


Benefit Corporationという言葉を聞いたことがあるだろうか?

For-Profit Corporation(営利団体)とも、Non-Profit Corporation(非営利団体)とも違い、その中間に位置する団体の形式で、昨日4月14日、メリーランド州で初めて法律として成立した。株主の利益だけではなく、社員、社会の公益を最大化する目的を持つ会社の形態。今までは、社会的ミッションを持った会社の創業者は、お金を集めるために株式を発行することによって、自身の会社が営利を追求する株主により、社会的ミッションの達成が危うくなるというジレンマを抱えていた。

さて、この法律の成立により、実際にどういった社会変化が起こるだろうか。注目したい。



目的などについては以下。詳しくはB Corporationのサイトを参照:

目的

  • shall create general public benefit
  • shall have right to name specific public benefit purposes (e.g. 50% profits to charity, carbon neutral, 100% local sourcing, beneficial product to customers in poverty)
  • the creation of public benefit is in the best interests of the Benefit Corporation
説明責任
  • directors' duties are to make decisions in the best interests of the corporation
  • directors and officers shall consider effect of decisions on shareholders and employees, suppliers, customers, community, environment (together the "Stakeholders")
  • not required to give priority to any particular stakeholder
  • have discretion to give priority to particular stakeholders consistent with general and any specific public benefit purposes
  • standard of accountability is identical for operating and liquidity/change of control decisions
透明性
  • shall publish annual Benefit Report in accordance with recognized third party standards for defining, reporting, and assessing social and environmental performance, including assessment of successes and failures in achieving general and specific public benefit purpose and in considering effects of decisions on stakeholders
  • Benefit Report delivered to: 1) all shareholders; and 2) public website with exclusion of proprietary data

Right of Action

  • only shareholders and directors have right of action
  • no third party right of action
  • Right of Action can be for 1) violation of or failure to pursue general or specific public benefit; 2) violation of duty or standard of conduct
Change of Control/Purpose/Structure
  • shall require 2/3 majority vote

2010年4月13日火曜日

オンライン・ギビング・マーケットプレースのパイオニアと出会う

DCに来ているということもあり、コペルニクのモデルにインスピレーションを与えてくれたNPOGlobalgivingを訪ねた。世界銀行のDevelopment Marketplaceを開始した二人によって、スピン・オフのような形で2002年に立ちあがった団体。Kiva2005/6年に開始したことを考えても、まさにこの分野のパイオニアと言える。

今日会ったのは、Co-founderCEODennis Whittleさん。世界銀行という大きな官僚組織の中で、前代未聞のイノベーションの仕組みを作り、その意義と手応えをもとに「起業」された方。

デニスさんは、開発業界でのイノベーションを興すために我々がコペルニクを始めたということを他の人からも聞いて(この世界は非常に狭いのです)、自身の経験に重ね合わせて色々な苦労話、アドバイスをしてくれた。 例えば:

  • 立ち上げ当初、資金調達の仕方が分からず苦労した。個人の寄付だけでやりたかったが、企業とのパートナーシップが肝だと気付いた。
  • このモデルでの顧客はドナー。売っているモノは開発プロジェクト。NGOはサプライヤー。ということに気付いたのが2-3年たったころ。
  • イベントでのスピーチ機会は大事。どこで誰が聞いているか分からない。最初の大口契約はCo-founderのスピーチがきっかけ。
  • アグレッシブにネットワーキングをすること。遠慮してはだめ。個人的なつながりが結局モノを言う。

などなど、これ以外にも本当に多くのアドバイスをいただいた。モデル的に、非常に共通点が多いので、すべてのアドバイスがしっくりとくる。

さらに励ましの言葉ももらい、エネルギーが最チャージされた。ありがとうございます!

2010年4月12日月曜日

World Health Congress


World Health Congressから帰ってきた。

保健・衛生分野で、色々と素晴らしいイノベーション製品、サービスが出てきている。一緒に展示をしていた人たちの一例:
その他、以前紹介した、Diagnostics for all、コペルニクでとり扱うSolar Earなどが製品・サービスを展示。Solar Earからは、創業者でアショカ・フェローのハワード・ワインスタイン氏も来ており、いつもメール・スカイプでやりとりしている人と、面と向かって会えて良かった。

何人かはカメラでインタビューをされた。我々もその内の一組!










一番良かったのが、展示者たちとのネットワーク形成。東ティモールで行う適正技術フェアに参加してくれる団体も増えた。やはり、アメリカにいるということの利点は多い。

久しぶりの再会

さて、ワシントンDCにいる。

昨晩は、インドネシア時代からの友人、YIさんと奥さんのKKさんとDupont Circleの近くのレバノン料理屋で再会。YIさんは世界銀行のインドネシアで働いており、その後アフガニスタンに赴任。そこで約3年の勤務を終え、最近ワシントンDC本部に移ってきた。援助の効率性についての仕事をしているらしい。

これから、ある財団とのミーティング。その後はWorld Health CongressAffordable Health Innovation Exhibit and Awardでコペルニクを紹介することになっている。グラミン銀行のモハメド・ユヌスさんも来るようなので、少し緊張。

この様子は次回のブログで紹介する。

2010年4月10日土曜日

コロンビア大学Earth Instituteでコペルニクを紹介

昨日、コロンビア大学のEarth Instituteでコペルニクを紹介する機会をもらった。

ご存じのとおり、Earth Instituteジェフリー・サックス教授率いるチームで、ミレニアム・ビレッジのアドバイザー集団を抱えている。という訳で、少し緊張していった。

エヴァが別件のミーティングをしていたため、来れなかったが、アドバイザリーボードのメンバーのサンジェイが来てくれた。

さて、コペルニクの紹介を30分ほどし、議論が始まった。ミレニアム・ビレッジプロジェクトでは、農業、保健、エネルギーなどを担当する個別のチームがおり、各チームから鋭い質問が飛ぶ。特に、エネルギーのチームは、実際にソーラー・ランタンを様々なミレニアム・ビレッジでテストしており、色々な経験を話してくれた。

特に興味深かったのは、どういったテクノロジー・製品は補助金を与えることが正当化出来、どういったものがビジネスベースで普及するべきかという議論。私の持っていた仮説と同じ考えを持っており、少し勇気づけられる。また、どういったものに対して、マイクロファイナンスが絡めれるかの議論もあった。

レベルの高い議論が出来て非常に満足。

2010年4月9日金曜日

Business entrepreneurとsocial entrepreneur

最近、色々な方々とコペルニクの話をする機会が増え、多くの人、特にビジネス界の方々からは、ビジネスとしての事業化の可能性・必要性についてよく指摘される。

私自身、以前のブログでこの問題について断片的に書いてきており、自分の中での1つの大きなテーマになっている。

そんな時、皆ご存じのビル・ドレイトンがMcKinseyのWhat Mattersに投稿したTipping the World - the power of collaborative entrepreneurshipを読んだ。ビジネス界での起業家と社会起業家の関係について、彼はこう対比させている:

  • Social entrepreneurs are even more powerful when they collaborate with one another and/or with their business peers. (ふんふんなるほど。同感)
  • Here is one of the few significant structural differences between the social and the business entrepreneur. The social entrepreneur has no interest in capturing a market and digging a moat. Instead, the goal is, indeed, to change the world.(これも同感。マーケット拡大は結果であって目的ではない)
  • The notion held by many scholars, foundation executives, and others that social entrepreneurs should behave like and be measured by the same yardsticks as business [is a mispercpetion]. Social entrepreneurs are trying to change the world, not capture a market, therefore the standard measures of organizational size and growth are inappropriate. (同感。)
これらのポイントは、コペルニクをやっているうえで本質的な問題だと思っている。ソーシャルミッションの軸をブらさず、かつ持続可能にするという上手いバランスが求められているのだろう。言うが易し、だが、、、。

2010年4月7日水曜日

Aqua Port 分解出来る水の運搬容器


今さっき、MITの遠藤さんよりこんな製品を紹介してもらった。その名もAqua PortQ-DrumやHippo Rollerなどはある程度知られているが、これはさらに改良をねらったもの。

何が違うかというと、水を運ぶ部分が分解出来るというもの。これで、水を分配する際にロスする水が減らせるということと、おそらく、水源から家々に配るのが楽になる。

気になるのが価格。組み立て用の凸凹などが複雑そうで、結構製造コストがかかりそうだ。

遠藤さんにデザイナーを紹介してもらうことになっているので、色々と聞いてみよう。





























広がる広がる

Maternovaという団体がある。途上国の母親のための適正技術・イノベーションを紹介するポータルを運営している。ここの代表者、メグさんがアショカ経由でメールをくれ、今日スカイプで話した。彼女は、母親という問題に特化しているが、この開発援助の業界におけるイノベーションを画策するという意味において同じ志を持っており、話が盛り上がった。一緒に出来そうなアイデアもいくつが出てきた。

その後、今年初の自転車で、マンハッタンブリッジを経由してイーストビレッジまで行った。目的は適正技術の普及についてのプロジェクトを行っているNYUの大学院生と会うこと。彼は、先日参加したノキアの集まりで会ったユニセフの職員から紹介された。会ってみると、非常に考えが近く、これも意気投合し、今後の協業について話し合った。

こういった繋がりはここ最近毎日のように起こっている。非営利の業界はリソースがまだ少ないため、競争・拡散させるのではなく、ネットワークを構築することによって大きなインパクトが出る。

2010年4月6日火曜日

エレファント・デザイン



今日はエレファント・デザインの西山さんと会う機会があった。去年デザインコンペの話を色々なところでしていたら、何人かから、「それって、空想生活のコンセプトに近いんじゃないの」と言われて以来非常に興味を持っている。西山さんは今回コロンビア大のビジネススクールでの講義のためにNYまで来たらしいが、いつもお世話になっているMITの遠藤さんが会うということを聞いて、これはと思い私もお邪魔することにした。

3時前に、国連のすぐ近くのジャパンソサエティーで集合。ジャパン・ソサエティーが構想している、新しいプロジェクトへのアドバイスをしているようで、そのミーティングになぜか私も参加。色々なアジェンダがあったので、あまりゆっくりと空想生活の話を聞くことは出来なかったが、、、。

国連を休職をして以来、国連の中ではなかなか会えないような人に会う機会が非常に増えた。

4月のプロジェクト 東ティモールの女性と水の運搬

数日前より、Ewaの両親がオーストラリアから来て、家ではポーランド語が飛び交っている。今日はニューヨークのポーランド人街、Green Pointまで行くらしい。おいしいポーランドのソーセージ屋(本当にうまい)や、ポーランド語の本屋があり、Ewaの両親は非常に楽しみにしている。

さて、3月のプロジェクトが無事ファンドを集め、これからナイジェリアでインプリメンテーションに入る。支援していただいた皆様本当にありがとうございました。

というわけで、4月のプロジェクトは、東ティモールで、女性が水を運ぶ負担を軽くする目的のプロジェクト。東ティモールは、私もEwaも最初に開発フィールドワークに触れた場所で、非常に思い入れがある(↑よくジョギングをしていたディリの丘の上にあるキリスト像)


必要な技術とその数:

30 Q Drums

提案書実現に必要な資金:

$4,990

解決すべき問題:

東ティモールでは、人口の半分がきれいな水へのアクセスがない。多くの家庭は水源から遠くに住み、主に女性が多くて一日6度、水を運んでいる。現在は、約5リットルを、灯油ケースのような容器に入れて運んでおり、肉体的、時間的な重荷となっている。

この問題を技術によってどう解決できるのか?

Qドラムを東ティモールにパイロット的に導入し、女性たちに現在使っている水の容器との違いを実感してもらう。実施機関であるNGOセントロ・フェトは、ティモールの住民たちがこの技術に対していくらの対価を払う用意があるのかも検証する。このパイロットの結果に応じて、セントロ・フェトが100個のQドラムを普及させる提案書を提出する予定で、その時には適当な対価で住民に売り、その利益をNGOの活動資金に充てる。

(英語)提案書はこちらから見れます:

Q drum for the women of Oecusse (pdf)

logo-qdrum

2010年4月5日月曜日

コペルニク ギフト・カード


Kivaなどの大手のP2P Givingサイトでは、ギフト・カードという制度があり、ギフト・カードを買うことによって、他の人に対して、寄付の権利を与えることが出来る。

アメリカでは、この制度になれている人が多く、そのために色々の方から、是非ギフト・カードを作ってほしいという要望を受けた。というわけで早速この制度を作ることにした。

多くの人がこのギフト・カードのデザインをしてくれているが、その一人が私の従妹である岩坪利佳のもの。写真を見てもらい、すぐにこんな素晴らしい絵を書いてくれた。

バックエンドの作業が必要なので、ギフト・カード制度を立ち上げるにはもう少し時間がかかるがsneak previewということで。



途上国向けのデザインコンテスト

こんにちは。Business Development担当の陸です。今日は私がKopernikで担当しているデザインチャレンジコンテストの企画について紹介させてください。

Kopernikでは現在、すでに途上国向けに製品化された商品をオンラインで紹介し、途上国のNGOはそのリストから使いたい商品を選んでプロポーザルを書くという仕組みをとっています。

ちらほらとですが、パートナーNGOから「ここに載っていないのだけれども、こういう製品がほしい」「こういう技術を持つ人を紹介してくれないか」といったリクエストをもらうことがあります。我々も製品化されたものを眺めながら、「もっと安く作れないのかな」とか「折りたためたら便利なのに」「製品AとBを合体したら・・・」などと考えることがあります。つまり、ニーズはあるけど、モノがない、ものづくりができる人もいないという状態です。

一方、技術を持ってそうなメーカーに話に行くと、「海外で、特にBOPと呼ばれるマーケットでなにが必要とされているのか見当がつかない」「どこでなにが必要とされてるのか教えてもらえれば製造はできると思う」といった声をよく聞きます。こちらは、技術はあるけどニーズがわからない、という状態です。

Kopernikを更に発展させて、ニーズを持つ人と技術を持つ人をつなげ、現場のユーザーの声を基に製品を作って届けることはできないかというアイディアはKopernik設立時から上がっており、そのプロセスを作りたいと思ったのが私がKopernikメンバーに加わった主な理由でもありました。

今回の日本帰国時にラプロテックさんを訪ねてこのふわふわした夢のような思いは確信に変わりました。

革新的なデザインではあるものの、まだまだコストが高い($65/個)Qドラムをラプロテックさんに見せたところ、たちどころにコストが高い理由、改善点などを指摘され、それらのごくごく簡単な改善を行うだけでコストはあっという間に半分以下に下がるというのです。もしもラプロテックのような日本の中小企業を巻き込めたら、途上国向け製品の質はぐっと改善するのではないか。日本の大学のサークル部屋の奥や大手メーカーの隅や高専の工作室にだって、宝は埋もれているのではないか。
そんなわけで、このたび「途上国の問題を日本の技術で解決する」を主催くださったETICの有志の皆さん、「大学」×「技術」×「BOP」シンポジウム実行委員の有志の皆さん、その他この分野に関心を持ってくださった開発・金融・コンサルティングなどの業界に勤める有志の皆さんで、第一回デザインチャレンジコンテストを開催すべく、企画チームを立ち上げました。

我々事務局側からはコンテスト開催にあたり、以下のものを提供したいと考えています:

1. 具体的なデザインチャレンジのお題
  • BOP層が抱えるニーズを具体的な製品要件にまとめたお題
  • お題を取り囲む市場環境(市場規模、競合環境などの市場分析)
2. デザインプロセスにおいて密にユーザーと対話ができるプラットフォーム
  • BOPのユーザー層に近い団体(NGO/企業)がパートナーとしてデザインコンテストに参画
  • パートナー団体を通じ、現地へ出向いた市場調査、遠隔でのユーザーインタビュー、現地でのプロトタイプ作り・パイロットテスト等を現地からサポート
3. ニーズに基づいてモノをつくるHuman centered designが実践できるツール・ワークショップの提供
  • Design thinkingが学べるワークショップの開催
  • イノベーションに不可欠な異なるスキルを持つチームメンバーとの出会いの場の提供(チーム形成を促進するための交流会の提供)
コンテスト参加者には、「世界に本当に必要とされているモノを誰よりもうまく作る」ことを競ってもらえたらと思っています。もちろん優勝者にはなんらかの報酬も用意されます。

気になるコンテストのテーマですが、この夏の発表を目標にしています。ぜひ皆さんの周りでものづくりに興味がある方、ものを作る企業・人を応援したい方、企画自体に興味がある方がいたら、話を広めてもらえると助かります。
では、これからも時々進捗をアップデートしていきますので、乞うご期待を!

コンテストで日本に眠る技術が海を越えて必要としている人の元に届く様が今から楽しみです。

2010年4月4日日曜日

Green Soul Shoes

昨日、co-founderのエバが(共同)設立したNYベースの社会起業家・創業者の集まりをブルックリンの家で開いた。今回は第4回目。

いつも、あるテーマについて専門性を持っているメンバーがそのことについて発表をし、皆で議論し、その後、メンバーの事業についての今後の展開を皆でブレストするという流れ。

最初のテーマはオンライン・マーケティング。民間のマーケティング会社でオンライン・マーケティングを専門にし、数年前より非営利団体に対するオンライン・マーケティングの仕事も始めたGがプレゼン。ウェブ上でのユーザーの行動をどのように分析するかや、どのようなプロモーションが一番利いているのかなど非常に参考になった。

その後は、Green Soul Shoesの創業者、Aがプレゼン。フィリピンに行った時に見たタイヤの山と、靴が無く足にけがをする子供を見て、使い捨てられた車のタイヤを使ったサンダルのビジネスを始めた。モデルはTom Shoesと同様、サンダル1ペア買ったら、もう1ペアが途上国に届けられるという仕組み。会社のメンバーが、金融危機で方向転換をした元金融マンが多いということで話題になり、ニューヨークタイムスなどのメジャーなメディアで多く取り上げられている会社だ。Aは、以前ワインのビジネスなどを興したserial entrepreneurで、プレゼンの切れも非常に良かった。

分野は違えど、このような色々な産業を勉強することは非常に役に立つ。

2010年4月3日土曜日

NYに戻る

今ボストンから戻ってきた。フレッチャースクールでのイベントは、休日にも関わらず、結構な数の人に参加いただいた。その中に知り合いの知り合いなどがいたりで、またもや世界は狭いと思った次第。

他のパネリストの方々の話は示唆に富んでおり、非常に勉強になった。客員教授のPGさんは、ボストン・プレッジというNPOを立ち上げ、インドの起業家の支援をしている。何か一緒に出来ればいいと、協業を色々と話し合っている。彼は、BoPについての概念的な話をした。日立から参加のYAさんからは、インドネシアとベトナムにおける日立の事業の話を聞いた。苦労話も混じり、参考になった。携帯電話などの「技術」がどのような条件のもと途上国に浸透するのかを話したJA教授の話はもっとじっくりと聴いてみたい。彼女の書いた論文も読んでみよう。終わりにはこんな(↑)プレゼントまでもらった。

イベント終了後、インドレストランで打ち上げ。その後企画をしてくれたSIの誕生日パーティーに顔を出し、ホテルに戻ったのが12時過ぎ。

ボストンはこぢんまりとしたいい街。また戻ってくる機会があればいい。


2010年4月1日木曜日

Spring has come!

今日は春がやってきたと感じる本当にいい天気。

さて、我々のパートナーであるSolvattenニュースレターが届いた。新しく追加したSolvattenを使うウガンダでのプロジェクトをプロモートしている。

こういったパートナー企業のPRをもっともっと使うべきですね、、。

明日はボストン、タフツ大フレッチャースクールでのイベントでコペルニクを紹介する。プレゼンの準備をせねば。