2009年10月31日土曜日

スリランカのボードメンバーとのスカイプ会議

今朝は、Kopernikのボードメンバーの一人で、スリランカを拠点に活動するGJとスカイプで会議をした。サプライ・チェーンと途上国のNGOの貢献に関する議論。色々と、開発援助に対する哲学的な話やこの場合はKopernikとしどうするべきかなどの仮想の議論になるが、結局今行っているパイロット活動と今後の動きを見ながらオペレーションを調整していかなければということで合意。

2009年10月30日金曜日

本業のお休み

Kopernikの活動に専念するため、来年の初頭あたりから本業から休みをもらうことにした。大分前から決めてはいたが、円満な移行をするために、内部での調整に時間をつかっていた。それが全て済んだので、休みに入るための正式な手続きをはじめる。

同僚からの意見は色々で面白い。「何でそんな無茶なことをするんだ」という人もいれば「おお、すばらしいい。行け行けGoGo」という人もいる。

大きな決断だが、非常にわくわくする。

2009年10月29日木曜日

水を運搬しながら浄化するROSS

Rossというこの製品、スコットランド人のAさんがデザインしたもの。水を簡単に運ぶだけでなく、運んでいる間に水をきれいにするというスグレモノ。このデザインは数々の賞をもらっている。

しかし問題は資金。サンプルは作っても、次のステージに持っていくための資金が集まらないらしい。

色々なオプションを話し、Kopernikとの協業が決定!Stay Tuned!

2009年10月28日水曜日

Kopernik ブログ 英語版

アドバイザリーボードの1人で、マイクロソフト社で働くNがKopernikブログの英語版を立ち上げてくれた。途上国で役立つ技術のレビューなどを中心に行う。一応このブログのリンクも張っておいた。

彼は立ち上げ当初からKopernikモデルに非常に支援をしてくれ、感謝している。

Twitterアップデート以外、まだコンテンツがないがStay Tuned!

2009年10月27日火曜日

Breakfast meeting

Cooper Hewitt MuseumのCSの紹介してくれたSと朝食を食べながらのミーティングをした。たまたまブルックリン在住ということで、家まで招待してくれた。私の家からも歩いていける距離。インドによく行くらしく、家のなかはインド製の家具でいっぱい。

Sさんは、もともとメディア、テレビ業界で働いていたが、1年ほど前まらGlobal Giving Circleという取り組みを始めた。色々なファンドレイジングイベントを中心に活動している。さらにTEDのNY版とも言われるNerd Niteというイベントにも参加している。11月11日のイベントで話をするらしく招待してもらった。Kopernikの話も少しさせてもらえるかもしれない。調べてみればNHKでも取り上げられたようだ。


2009年10月26日月曜日

BoPマーケットを創る

今日、ウォールストリートジャーナルで、コーネル大学の研究員の書いた面白い記事が出ていた。

ベース・オブ・ピラミッド(BoP)は既存のマーケットではなく、創造し開拓されるべきマーケットだという論調。P&Gの水浄化剤PURが失敗に終わったのは、貧困層の行動様式を変えられなかったからで、本当にマーケットを創るには、住民を製品開発の過程から巻き込むべきだと主張している。

まさにこの方向性はKopernikの今後の製品開発への関わり方とマッチする。

2009年10月25日日曜日

Design Touch Exhibition 夢を叶えるデザイン展

東京でこんなデザイン展をやっていたと、友人のK子がメールをくれた。イノベーション関係で多くのMBA教材にも表れるIDEOの新しい製品Aquaductも展示されていたらしい。これは自転車に乗りながら水を浄化するというもので、運搬と浄化の2点を同時に解決できる自転車。

日本でもこのようなBoP向けのデザインへの認知が広まっているということなのだろう。

2009年10月24日土曜日

日本への出張

本業の関係で12月の初頭から3週間ほど日本に帰ることになっている。本業の仕事は最初の1週間だけなので、残りの時間で、大学での講義、友人との飲み、その他Kopernik関係のネットワーキングなどの準備をしている。連携に興味がある方は是非連絡ください。

2009年10月23日金曜日

物流のコストについて その2

以前物流のチャレンジについて書いたが、それに関連して先日ハプニングがあった。QDrumがインドネシアに発送され、到着したのはいいが、輸入税などで訳25万円かかるとメールが来た。

25万円!! 

しばらくパニックに陥ったが、色々調べてみると間違いだと分かった。実際には2万円ほど。パイロットは色々勉強になっている。

2009年10月22日木曜日

K-Light 太陽発電ランプ

今日のお昼時間、K-Lightという太陽発電のライトを作っているW博士とランチをした。彼は医者として働いていたが、引退後ルワンダの難民キャンプに息子と働き、それがきっかけで開発問題に興味を持ったという。2年間かけて太陽発電のランプを開発し、ルワンダでの普及に努めている。彼はミシガン州に拠点を構えているため、以前は電話で話していたのだが、ルワンダ関係の会合に出席するためにNYに来ているので、実際に会って話したいということで今回のランチにつながった。

グランドセントラル駅で待ち合わせし、地下のOyster Barというレストランで会合。直接Kopernikのモデルを説明し、開発援助のシステムについての議論をした。結局、Kopernikに是非参加したいとのこと。

K-lightのサンプルももらい満足(↑)。携帯電話の充電もできるらしい。

2009年10月20日火曜日

オンライン・マーケットプレースに関するアドバイス

昨日、カリフォルニアにいる、大学の後輩DWと電話で話した。

彼は日本のオン・ラインマーケットプレースの最大手の一つで働き、現在はその海外事業を担当する会社のCEOとして活躍している。Linked Inの招待を少し前にもらったことがきっかけで連絡をとった。Kopernikモデルの根幹オペレーションがE-commerceなため、実際にこの業界で働いている人にアドバイスをもらおうというもの。

30分くらいの会話だったが非常に役にたった。

2009年10月19日月曜日

世界を変えるデザイン

以前に書いた、Cooper-Hewitt National Design MuseumのDesign for the other 90%の展示パンフレットが世界を変えるデザインとして日本語で出版された。

これ実はKopernikとして訳を出したかったのだが、少し遅かった、、。

ともあれ、この本の出版によって、日本におけるデザイン革命に拍車がかかればよい。


2009年10月18日日曜日

物流のコスト

先進国からであれ、途上国からであれ、モノを途上国に流すのは一苦労。

小さいモノでも、製品の価格と同じくらいの物流費がかかることもある。さらに、時間。カスタムなどを通過するのも時間がかかる。以前日本から東ティモールに中古車を輸入した時も、カスタムで書類がチェックされている間、車は2か月ほどディリの港に放置されたままだった。そして、多くの途上国では汚職の問題もある。カスタムをクリアするためにわいろを要求されることもよくあるのだ。これらの課題は、パイロット活動をする前も想定していたが、パイロットを行う中で再認識。

というわけで、物流会社との提携を画策している。うまくいけばいいが。

2009年10月17日土曜日

Q Drum 発送

昨日南アフリカのQ-Drum社からインドネシアに向けて商品が発送された。最終目的地は東ティモールのオクシ。

発展途上国では、水へのアクセスが非常に限られており、一日に3-4時間も歩いて水を汲みに行くことは日常茶飯事。Q-Drumは、車輪の原理を使い、こんな感じで(下)この水の運搬を飛躍的に向上させる商品。


2009年10月15日木曜日

Design for the other 90%

以前のブログCooper Hewitt Museumに行ったことについて書いた。

そこのキュレーターであるCSと今週のどこかで朝食をすることになっていたが、色々あって、結局今日の仕事後に会うことになった。彼女は途上国向けのデザイン、製品をDesign for the other 90%(富裕層以外の90%の地球上の人向けという意味)というテーマで集め、2007年に展覧会をNYで催した仕掛け人。Kopernikのモデルを作った後に彼女の活動を知り、こちらからメールでコンタクトをとった。

ユニオンスクエアのとあるカフェで待ち合わせをした。メールで送っておいたKopernikのコンセプトをよく読んでくれていたようで、会ってすぐに会話が弾む。私と共同創設者の開発援助での長い経験に興味を持ってくれ、色々と質問もしてくれる。次の展示会のアイデアも話してくれ、こちらも我々の知っているプロダクトについての話も共有する。彼女の方からも、色々な知り合いを紹介してくれるとのこと。

Design for the other 90%の日本での展示に興味があるらしく、何か手伝えることがあればといっておいた。次に企画している展示会の話も非常に面白そうだ。

今日もまた進展。

2009年10月13日火曜日

Kivaのファンジビリティー論争

ソーシャルベンチャーをとり扱うブログのいくつかで、Kivaのファンジビリティーの問題がとりざたされている。例えばこれ

Kiva is the path-breaking, fast-growing person-to-person microlending site. It works this way: Kiva posts pictures and stories of people needing loans. You give your money to Kiva. Kiva sends it to a microlender. The lender makes the loan to a person you choose. He or she ordinarily repays. You get your money back with no interest. It’s like eBay for microcredit.

You knew that, right? Well guess what: you’re wrong, and so is Kiva’s diagram. Less that 5% of Kiva loans are disbursed after they are listed and funded on Kiva’s site. Just today, for example, Kiva listed a loan for Phong Mut in Cambodia and at this writing only $25 of the needed $800 has been raised. But you needn’t worry about whether Phong Mut will get the loan because it was disbursed last month. And if she defaults, you might not hear about it: the intermediating microlenderMAXIMA might cover for her in order to keep its Kiva-listed repayment rate high.

In short, the person-to-person donor-to-borrower connections created by Kiva are partly fictional. I suspect that most Kiva users do not realize this. Yet Kiva prides itself on transparency


これはファンジビリティーという開発援助業界ではよく問題になるもの。Kivaは、マイクロファイナンス機関(MFI)を通して途上国の起業家の支援を行っているが、実際に、Aさんのプロジェクトとしてローンを募るためウェブに出ているものが、実はもう既にMFIからローンをもらっているプロジェクトであることがある、というもの。Kivaのウェブ上では、個人からの寄付金と起業家に流れるお金が直結しているように錯覚させれらるが、実際はそうでないことが多い。

論争の争点は、これは一般人をだましているのか、それともそうでないのかということ。多くの人は、ファンジビリティーの問題に理解を示しながらも、騙されているという感じがあるようだ。これを受けて、Kivaは、ビジネスモデルを示すチャートを少し変えたようだ。

M大学との協議 - その2

日曜の夜、M大学のV氏からメールがあり、月曜日にNYに来るので、会えないかとの連絡があった。仕事の後、ミッドタウンのワインバーで会うことになった。

1時間半程の話会いだったが、なかなか実りがある会話だった。Kopernikで想定しているオープンソース・DIYテクノロジーというサービスラインで、M大学のリソース、ケーススタディーを提供してくれるとのこと。Dlabの協力は非常に心強い。また、いつでも授業を見に来てもいいと言ってもらった。

大きな前進だ。

2009年10月11日日曜日

風を身に付けた少年

少し前になるが、TEDでThe boy who harnessed the windが注目された。

マラウィの貧しい村で育った少年ウィリアム・カンクワンバが14歳の時に自分で風力発電装置を作り、村に電気をもたらしたという話。

今では本まで出版し、様々なメディアで引っ張りだこ。

アフリカを中心とした発展途上国については、貧困や汚職などのネガティブな話ばかり聞くが、こういったアフリカ発のインスピレーションはもっともっと出てきてもいいはずだ。

2009年10月10日土曜日

法人口座をチェース銀行に開設

昨日Kopernik用の銀行口座をチェースで開いた。他の銀行と比べて色々と迷ったのだが、対応の良さと、国際取引が多くなることもあり、オンラインバンキングの使いやすさで決定した。

2009年10月9日金曜日

インドの「壁の穴」プロジェクト

今朝、インドを拠点に活躍するHall in the Wallの代表者とスカイプで話した。この会社は、コンピューターをインドの貧しい地域の「壁」に設置し、無料で子供たちが使えるようにしている。コンテントも教育関係のものを集め、子供のためになる仕組みを作っている。

彼らの悩みは、やはりアウトリーチ。インドを越えた展開をめざしているが、なかなか伸び悩んでいる様子。Kopernikのモデルを話し、興味を持ってもらった。

本当に色々なところで、色々なイノベーションがおこっている。

2009年10月7日水曜日

東ティモール オクシ

東ティモールのオクシの女性を支援するNGO, Centro Fetoがある。パイロットプロジェクトの一環で、KopernikのCo-Founderがそこを来月訪ねる予定だが、いかんせん交通の便が良くない。ここは東ティモールの一部ではあるが、インドネシア側の西ティモールに存在する。

オプションとしては、①東ティモールの首都ディリから飛行機で往復16万円。②ディリから週一回のフェリー。③西ティモールから車。どのオプションも時間and/orお金がかなりかかる。

もちろんこういう場所だからこそ、支援する意義があるのだが、、、。

2009年10月6日火曜日

Design Revolution 出版記念公演

今日は91番通りのCooper Hewitt National Design Museumで、Design Revolutionの出版記念公演があった。

この博物館は、社会性の強いデザインを展示することでよく知られている。このキュレーターのCSさんとは何度かメールでやりとりした事があるが、実際に会うのは今回が初めて。Kopernikに興味を持ってもらい、来週朝食を一緒にすることになっている。

今日のイベントもなかなか面白かった。デザイナー中心の客層のようで、国際開発援助の人々と種類が違う。

インドネシアの国立公園財団

バリに拠点を構えるインドネシアの国立公園財団を支援するオーストラリア人からKopernikに是非参加したいとの連絡があった。様々な動物や居住する数々の公園を支援している。まさに太陽発電などが必要とされるところ。さっそく提案書の調整にはいろう。

2009年10月4日日曜日

大変な税金控除手続き

アメリカで非営利団体としての登録は済んでいるが、次の課題は一般に501(c)3と呼ばれる税金控除手続き。40-50ページの書類に、様々な質問が並んでいる。弁護士とやりとりしながら進めているが、非常に時間がかかる。まあ、税金をかけられることに比べれば何でもないのだろうが、、、。

2009年10月3日土曜日

2つ目の提案書

2つ目の提案書がインドネシアから届いた。スラウェシ島のマナド市にある、眼科のクリニックからのもので、度数調整可能レンズを使ったもの。

このメガネは、液体をレンズに注入することにより、度合いを調節できる。眼科の医者がいない途上国で役に立つ。

これを開発したのは、オックスフォード大のシルバー教授。20年以上かけてこのメガネを開発したという。

このメガネで思い出すのは、大学時代の同級生。彼はM菱ガス化学に就職したのだが、10年以上前に、このアイデアをもっており、実際に開発の提案書を書いたのだが、コストが高すぎて管理層に却下されたと言っていた。

地道に続けて入れば、これよりもいい製品が出来たかもしれない、、、。