少し時間が空きましたが、ケニアで活躍するKopernik Fellowのタクローより、台所事情についてのレポート(前半)です。食事は生きていく上で誰もが必要とするもの。その食事を作るプロセスで、実は色々なチャレンジがあるのです。
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Kopernik fellowの原口@ケニアです。今回のレポートではケニアの台所事情にフォーカスしてみます。
さて突然ですが、西ケニアの電気が通っていない農村ではどのように食べ物を調理しているでしょうか?このような地域では、以下の写真のように火を使って調理するのが普通です。
木材を燃やして料理しています。
Callenge
さて、このように火を使って調理をしている訳ですが、ここにはどのような困難があるでしょうか?ここでは2つの困難を紹介したいと思います。
Callenge1.木材等の調達
火を使って調理するには、木材等の材料が必要となってきます。当然ながら、木材を使用するのが一番効率が良いのですが、木材を毎日使うことができる家庭は非常に稀となっています。そのため、ほとんどの家庭では木材に代わる材料を使用することになります。そして、どの材料を使用するかは家庭の状況と気候の2つに依存します。
1.家庭の状況
-木々があるかどうか。
木材が一番効率が良いことは上記で述べましたが、木材が毎日使用できるかどうかは家の状況によります。例えば、私が滞在している1つホストファミリーの庭は広大でたくさんの木々があります。
広大な庭にたくさんの木々がある。
このような家では、毎日木材をしようすることができます。しかしながら、このように木々がたくさんある家は稀なケースでほとんどの家庭では毎日木材を使用することができません。そのため、木々に代わる何かを使用するか、木材を購入することになります。木材の値段はここではとても高価です。
-畑があるかどうか。
木々が毎日使用できない家庭では木材の代わりになる材料を使用します。その際に、どの材料を使うかどうかはその家庭でどのような作物を栽培しているかに依存します。以下は、木材の代わりにキッチンで燃やす農作物の一例です。
・サトウキビ
・とうもろこしの芯
・グランドナッツの殻
・Milletの茎
では、農作物がない家庭ではどうしているのでしょうか?そのような家庭では、木材や上記の農作物を歩いて集めることになります。例えば、サトウキビ。西ケニアのこの地域ではいたる所にサトウキビが栽培されており、収穫が終わった畑にはたくさんの乾燥したサトウキビの残骸あります。
サトウキビの収穫
また、収穫されたサトウキビは以下の写真のように大きなトラックによって運ばれます。その際にたくさんのサトウキビが道路に落ち、車に引かれます。この潰れたサトウキビもキッチンで使用されます。潰れたサトウキビが乾燥するのが速いです。
車に引かれて潰れたサトウキビ
2.気候
西ケニアでは、乾季と雨季があります。木材等の材料をキッチンで使う際は乾燥している事が使用条件となっています。さて、このような状況で雨季になるとどうなるでしょうか?雨季は毎日のように雨が降り木材等の材料を乾燥させることが難しくなります。そのため、乾燥した材料が手に入らない場合は石炭を購入して使用することになります。
マーケットで大量の石炭が売られている。
また、資金がない家庭ではプラスチックを燃やして調理をすることもあるそうです。
(この続きは後半で、、、)
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