パキスタンの読み書きができない人の数は約6千万人、これはフランスやイギリスの人口と同じです。そして読み書きができない人の7割は女性です。
「携帯電話のSMSメッセージを使って、あまり外に出る機会のない若い女性に読み書きを楽しく習得してもらい、しかもみんなで繋がってもらおう。」これがこのプロジェクトのコアです。
基本の読み書きを識字センターで1ヶ月習ってもらい携帯電話を渡し、その携帯電話に毎朝、昼、夜とSMSメッセージを何度も送ります。彼女達はそれらを受け取り、何度も声を出してそれを読み、ノートブックに書き出します。メッセージの内容はイスラム教に関するものだったり、生活・健康に関するものです。
彼女達もメッセージを識字センターの先生に送ったり、友達同士で送ったりします。このコミュニケーションが楽しくて癖になります。最低、週に1回は識字センターにきて先生に質問したり、テストを受けたり、読み書きの力がどのくらい向上しているかチェックします。
プログラムが終わる5ヶ月後には彼女達の読み書き能力は大きく向上しています。スタート時は読み書き能力が中級者が1割のみでしたが、4ヵ月後には上・中級者が9割に達しました。なにより心強いのは彼女達の自信に満ちた笑顔です。読み書き能力が著しく向上することと、みんなと繋がっている嬉しさです。
プロジェクトは試験的で小規模ですが、パキスタンの最大手携帯通信会社のMobilink、地元のNGO、UNESCOで実施しています。現在拡張中です。
繋がっていたい、コミュニケーションしたい若い女性達、携帯のユーザーを増やしたいMobilink(現段階はCSRとして参加です)、識字を広めたいNGOとUNESCOの興味をつなげました。
「携帯電話のSMSメッセージを使って、
基本の読み書きを識字センターで1ヶ月習ってもらい携帯電話を渡
彼女達もメッセージを識字センターの先生に送ったり、
プログラムが終わる5ヶ月後には彼女達の読み書き能力は大きく向
プロジェクトは試験的で小規模ですが、
繋がっていたい、コミュニケーションしたい若い女性達、
女性一人あたりのコストは55ドル。
月2ドルで2年ローン、
通信費はもっと下がり、Wimaxや3G、
宮沢一朗
UNESCO Islamabad
Blog: 教育開発の仕事
Twitter: miya160
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