今回の被災地支援のプロジェクトで、タイから非常に心強いご支援をしていただいた田原さんより便りをいただきました。
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2011年3月11日15時前(タイ時間)、私の携帯電話がひっきりなしに鳴るようになりました。その全ては、日本で発生した大地震についてのお見舞いの電話で、「タイの人って本当に優しいなぁ」と呑気に構えていたところ、日本のお友達がフェイスブックに寄せていた情報で、今回の地震が非常に大きな震災であったことを知るに至りました。以来、テレビとインターネットに釘付けで、悲観にくれていた私に、日本の大学院を卒業したタイ人のお友達、インタニさんが「日本は第2の祖国。何かできることはありませんか?お友達も何かできることをしたいと思っている人がたくさんいます」と連絡してきたのです。
海外にいて、できること。私には募金しか思い浮かびませんでした。国際的に大きな団体への募金はタイでも簡単にできますが、被災者に届くまでの時間が長く、事前に使途はわかりません。お友達が私に聞いてくる意図、そしてお友達のお友達まで募金の輪を広げることを考えるのであれば、1.信頼できる団体であること、2.何を送るかが明確であること、3.コストが明確、4.英語でも情報を開示していること 以上4つの条件を満たす団体を探すことが私のすべきことと思い、探し始めたところ、お友達の諸橋さんが日本支部代表を務めるKopernikに行き当たったのでした。
インタニさんに情報を提供したところ、わかりやすい内容にすぐに同意してくれました。その後、インタニさん自身や妹のプリンさん、私たちの共通のお友達、カモンワンさんが協力してFB上での告知、その他の方法で親戚やお友達に声をかけた結果、24時間以内にUS$800、その後の3日でさらにUS$2,400以上、計US$3,300以上が集まったのです。その過程において、様々な質問への対応、日本からの情報のフィードバックは、都度、インタニさんと私とで連携して行いましたが、地震発生約1週間強で被災者の方々にソーラーランタンが届いたことや、特別にお願いしていただいた諸橋さんからのメッセージに、募金した方々も「募金をしてよかった」と嬉しく思ったようです。その結果、その後の第3フェーズの募金でもUS$1,700以上が集まり、3月29日現在までの募金額はUS5,000を超えました。
ご承知の通り、タイは日本と比べると経済的には豊かではありません。私のタイのお友達の多くは経済的に恵まれた方ではありますが、それでも2週間程度でUS$5,000以上集めるというのは簡単なことではないと思います。今回の募金に協力してくれた方々のみならず、地震発生後にお見舞いの電話をくれたお友達、家族の無事を伝えると大粒の涙を流して安堵してくれたお友達、家族やお友達をタイに呼び寄せるなら部屋を提供すると言ってくれるお友達。これまでもタイの方々の優しさと寛容さに助けられてきましたが、今回の一件で、そのことを改めて強く感じました。タイの方々には心からのお礼を、そして被災者の方々には、タイの募金者の皆様からの「私たちはみなさんと共にあり、この大災害から立ち直ることを祈っています。ソーラーランタンとソーラー補聴器が、少しでもお役に立てば幸いです。สู้ต่อไปชาวญี่ปุ่น!(スートーパイチャーオイープン、日本の皆さん、がんばってください)」というメッセージをこの場を借りてお伝えさせていただきます。
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