日没後、家で明かりをともすのに、灯油ランプを使っている。
こんな感じで(↓)、小さいウィスキー用の瓶のような容器を使い、灯油を吸い上げる紐をたらしている。1家庭あたり、これを3つ使っているという。灯油に使うお金は、1か月で4-6ドル。多くの人が口をそろえて、煙の問題を持ち出す。また、家が木とヤシの木で出来ているため、火事の畏れがある。実際に家が全焼したケースも多くあると言う。
訪ねた村々で、女性グループを中心にエネルギーについて話し合った。
我々が訪問した女性グループは、いわゆるSaving Groupで、約10-20人の構成員単にでお金を出し合い、皆で貯金をする。そして、そこから10ドルのお金を借りることも出来る。マイクロファイナンスが未発達の東ティモール(首都には3つの機関があるが、オクシでは1つのみでカバレッジも非常に低い)で、このインフォーマルなグループは非常によく機能している仕組みのようだ。メリタによると、オクシの家庭の約30%以上がこのような仕組みに加入している。
灯油への支出や、煙の問題を聞いた後で、ソーラーランプを紹介すると、ほぼ例外なく、家に欲しいという。さらに、このグループを通じて、回りの住人にランプを販売して広めたいという。
ディスカッションの結果、この村ではSubsidised価格でランプを普及させることにする。もう少し裕福な村では、フル価格で普及をさせる予定。そして、村人からの売上金を別のソーラープロジェクトに再投資するという仕組みをつくる。この「投資モデル」は既に内モンゴルで始まっているが、オクシ県では、この女性グループをランプ販売員として雇用創出も図る。さらに、価格と技術普及の関係性も調べる予定だ。
オクシの県知事も、県の電化を重要課題としてとらえており、是非ともコペルニクを通じて太陽ランプを普及させ、オクシ全体に明かりを灯してほしいとも言ってもらった。(↓は県知事にランプを紹介しているところ)
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