2011年10月3日月曜日

ウガンダの学校にソーラーイヤーを!

ウガンダで新しくプロジェクトが始まっています。聴覚に障害のある生徒たちに、太陽光で充電が出来るソーラー・イヤーを届けるというもの。これを現地のMotokoさんが定期的にレポートしてくれます。
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はじめまして。ウガンダに滞在しているMotokoです。今回はソーラーイヤーを必要としている子どもたちのいる学校、ルウェロボーイズプライマリースクールについてお伝えいたします。
スペシャルニーズユニットの子どもたち1
ウガンダのプライマリースクールは、6歳~15歳(実際はもっと年齢が上の生徒もいます。学校に入学できる機会が遅れる生徒もここ、ウガンダでは多いです)の子どもが通う小学校のことです。通学生・寮生2種類の生徒がおり、スペシャルニーズ教育(特別支援が必要な生徒の教育 )、※インクルーシブ教育も行っています。
この小学校は公立の小学校です。もとは、教会の支援で設立された学校です。“ボーイズ”とありますが、もうすでに共学になっています。Luweero Boy’s Primary Schoolは、歴史のある学校で、メイン道路に面していることもあり(メインロードから村の奥に入っていくと村というイメージがウガンダの人にはあるようです)、またマンモス校でもあることもあり、現地では知名度の高い学校です。そのため、“ボーイズ”ではない共学の学校になっても、学校の先生方、保護者は学校名に誇りをもっているような印象を受けます。   
  
スペシャルニーズユニットの子どもたち2
※インクルーシブ教育…インクルーシブ教育とは、「障害を有する子どもを含むすべての子どもに対して、(1)個々の子どもの教育的ニーズにあった適切な教育的支援を、(2)原則として普通学級において実施する教育」(小野, 2005)。  …とは言っても、(1)個々の子どもの教育的ニーズにあった適切な教育的支援というのは、ウガンダでは実現できるような現状ではありません。障がいのある生徒にも学校に通えるように門戸は開いていますが、ただ子どもの就学率を上げたに過ぎない、そんな印象です。1クラス生徒数100名程が通常の学級で、その中で5ずつ程、障がいのある生徒が在籍していますが、放置状態の他ならないのが現状です。個人的には、ただの寄せ集めの現状では、インクルーシブ教育をしているとは言えない状だと思っております。  障がいのある生徒とない生徒を、同じ教室で教育を行うということですが、その生徒のニーズに合った支援を行うことを意味しています。生徒数は1000名程、そのうち、スペシャルニーズチルドレンは80名程在籍しています。ここ、ウガンダではスペシャルニーズと言っても、孤児、何かしらの病気をもつ子どもも含まれます。 
ルウェロボーイズプライマリースクールの校舎
この学校では主に聴覚に障がいのある生徒を対象に受け入れをしています。中にはごく数名、知的障がいとの重複障がいの生徒も在籍していますが、ウガンダでは障がいの重い生徒が学校に行くことは、困難で、知的障がいのある生徒のほとんどが軽度のケースです。また学校にごく数名、ダウン症の生徒も在籍しています。   学校にはスペシャルニーズユニットがあり、小学1年生のスペシャルニーズチルドレンは、10名弱程の小クラスで学びます。ここでは、基本的な手話、小学校で習う基本的な内容学びます。故郷の村では手話で話しをする人も、ろう者のコミュニティーないため、ジェスチャーのみを使って生活をしてきて、学校に入って手話の存在を知るのです。また手話のできる教員の少ないウガンダでは、手話のできる教員のいない学校に通ってしまった子どもは、手話も学ぶ機会も得ることができません。
学校があるウガンダのルウェロ県、カサナという街の様子
スペシャルニーズユニットでの小学1年間を終え、進級テストをクリアしたとみなされると、小学2年生に進学することができます。ですが、小学2年生から7年生までは、1クラス100~120名程のクラスで障がいのある生徒もない生徒も一緒に学んでいます。特別なニーズのある生徒たちが各クラスに5名程在籍していますが、先生方も100名程を教えながら手話で、説明できる訳もなく、ただただ障がいをもつ生徒は、在籍している…というのが現状です。  …それでも、この学校では、障がいのある生徒とない生徒が同じ敷地で時間をシェアしながら成長しあえることができることが,とても魅力的です。幼いうちから、障がいの有無に関わらず、自然に互いに遊び、互いを認めあえるということができ、手話も自然と覚えている生徒も多くみられることは、とても素敵だなと感じています。  どこの国の子どもたちも、瞳はきらきら輝いていますが、ルウェロボーイズ学校の子どもたちの瞳も今日もきらきらしていて、愛らしいです☆  

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