Poverty Action Labという、開発プロジェクトを科学的に評価・計測するアカデミックのチームがある。
このチームが行った研究の一つに、調理用ストーブが貧困層に使われるために、どういう要因があるかを調査したものがある。そのために、性別、価格、オピニオンリーダーの評判などを変数にして、2種類のストーブを販売・寄付したのだ。
さて、結果はどうか。何がストーブの購入・使用率を上げるのか?
- 価格が大きな要因。価格が半額になると、買う人が200%増加した。しかし、ただで寄付するとした場合でも、欲しいという人の数が思うほど伸びなかった。つまり、価格以外の要因があるということ。
- 地域での有力者(オピニオンリーダー)の意見は影響力がある。オピニオン・リーダーが買わないといった場合は、特に他の人が買わなくなる傾向が見られた。
- 女性の方が、男性よりも調理用ストーブを適用する可能性が高い。ただ、価格が高くなった場合、男性よりもドロップアウトする率が高い。
非常に面白い結果だ。コペルニクのモデルにも生かしていきたい。9月にはボストンでこのJPALチームと会うことになっている。
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