一つ目は、シンガポール テクノロジー・デザイン大学 (Singapore University of Technology and Design – SUTD)。シンガポール政府が、理工系の学生を増加させるための取り組みの一環として、マサチューセッツ工科大学と共同で創立した大学だ。シンガポール人だけでなく、アジア諸国を中心とした留学生を多く受け入れる予定だという。来年からが正式のスタート。
そもそも、いくつかのルートからこの大学のことを聞いており、途上国向けのテクノロジー開発も視野に入れているということで、コペルニクとのパートナーシップを築けないかを話に行った。International Design Centerの共同ダイレクターと会った。
既に、送っておいたYouTubeのコペルニク活動ビデオを見てくれていたようで、挨拶するなり、「非常にいい取組ですね。適正技術の普及というこの業界でのギャップをうまく埋めている」と言ってくれた。フェローの受け入れや製品の技術的調査についての協業の可能性を話し合い、非常にいい手ごたえを得た。
その足で、タクシーを拾い、コペルニクアドバイザーの麻里さんから紹介してもらった世界トイレ機構 (World Toilet Organization)へ。創設者のJackと、その下で働く2人と会った。ファンド・レイジング、ボードガバナンス、PRなどについて、色々と意見を交換。最後には、彼の本までサイン付でいただいた。
次の日、EwaがTEDxJakartaでスピーチをするため、シンガポールからジャカルタへ向かった。TEDxは、コペルニクとしては、ワルシャワ、東京に続いて3度目になる。
ジャカルタまでの飛行機で、How to start a movementのDerek Siver氏と席が隣になり(彼もTEDxJakartaで話すことになっていた)、あの素晴らしいスピーチの起源や、彼の半生を聞かせてもらった。坂本龍一のギタリストもしていたという元ミュージシャンで、インディーズ・アーティストのCDをオンラインで販売するCD Babyという会社を興し、数年前に売却したという起業家だった。その後、ずっとベースにしていたアメリカを数年前に出て、今はシンガポールに拠点を置いている。基本的にはソフトウェア・エンジニアで、どこにいても仕事が出来るので、ゼロベースで世界中のどこに住みたいかを奥さんと一緒に考えて、シンガポールに決めたという。
実りの多いシンガポール出張となった。
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