2011年2月10日木曜日

コペルニクフェロー Takuro便り13 charcoal project market research編

炭を作っても、誰が買うのか?ビジネスとして回るのかを検証する、今回のTakuro便りです。

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原口@ケニアです。

さて、前回トレーニングをしました。さて、今回からのレポートでは前回作った炭をどのようにビジネス化するのかをリポートします。

炭を売るにはまずは、炭のニーズを確認しなければいけません。ということで、今回のレポートでは、どのような人がどこで炭を使用しているかをまとめたいと思います。

基本的に家庭用商業用2種類に分かれます。

1.家庭用

1.1 村に住んでいる人々

ケニアの田舎では、料理の際にほとんどのケースでFire woodsを使用しています。どのような時に家庭で炭が使われるのでしょうか?それは、雨季の時です。雨季になると1日中雨が降るのでFire woodsを乾燥させるのが難しくなります。ということで、雨季になると村に住んでいる人々でも炭を購入する人が出てきます。

雨季になると激しい風を伴って強い雨が降ります。

1.2 Townに住んでいる人々

Townに住んでいる人は、電気が通っていて家に住んでいます。特に、私が滞在している西ケニアのMumias周辺では、東アフリカで一番大きい砂糖の会社“Mumias Sugar company”があり、この周辺には従業員のための大きな集合住宅があります。このような所に住んでいる人はお金に余裕がある人が多いので、炭を購入して調理をします。

2.商業用

さて、次はビジネス用です。炭は熱を必要とする様々な料理に使用されています。

2.1 路上販売

マーケットでは炭を使用して様々な料理が販売されています。ここでは、代表的な炭を使用した料理を5つ見ていきましょう。

・魚のフライ

お金に比較的余裕のある方に人気があります。値段は180Ksh

Samosas

これは中に豆が入っているケニア独特?の料理です。110Ksh

・トウモロコシ

焼きトウモロコシは110Kshでとても人気があります。Town、村問わずどこでも売っています。ただ、現在は収穫期が終ったため多くは見られません。

・ポテトフライ

主に道路沿いの主要なマーケットで売られている。

・ローストビーフ

Townに来ると、レストランの脇で牛肉を炭焼きしています。

2.2 レストラン

西ケニアの小さな町にはガスが通っていないため、調理をする際には炭を使用します。ちなみに、焜炉はレストランの大きさ、資金状況に依存します。中位のレストランでは、大きな焜炉を使います。

一軒がそのままレストラン

中位のレストランにある大きな焜炉。

小さなレストランではジーコと呼ばれる小さな焜炉を使用します。

ホテルはレストランと同じ意味です。

小さなレストランにあるジーコ

2.3 キオスク

キオスクでも炭を使用する人がいます。

マーケットにあるキオスク

こちらのキオスクでは、裏でミルクを温めています。その際に、炭を使用します。

2.4仕立て屋

服の仕立て屋も炭の恩恵を受けています。一体なぜ仕立て屋が炭を使用するのでしょうか?

マーケットにある仕立て屋

それは、アイロンを使用する時に炭を使用するからです。写真のように、特製のアイロンに炭を入れ、使用します。

アイロンは電気ではなく炭を使用します。

次回は、上記の炭を使用している人、特に商業的に使用している人を対象に炭のPromotionをしていきます。

1 件のコメント:

  1. 炭の多様な使い方に驚きました。
    炭を使ったアイロンは日本の火熨斗と同じですね。

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