前回の、エルメラ県への視察をレポートに続き、今回はオクシ県編。
オクシ県は、東ティモールで最貧の県。↓の地図でオクシ県は、赤い部分。東ティモールのその他の12の県と地形的に離れており、インドネシア(灰色)のなかにぽつんとある。
この地形のため、オクシ県に行くのは結構大変。インドネシア領西ティモールの中心地、クパンから車で8時間ほどいって国境を越えるか、もしくは東ティモールの首都ディリからフェリーで13時間揺られるか。
当初、フェリーでオクシ入りをする予定だったが、われわれがティモール入りする2週間ほど前にこのフェリーが故障し、スラバヤに修理に出ており、オクシへの交通手段がほぼ断絶された。結局、残り唯一の手段、キリスト教系の団体が緊急用に飛ばしている飛行機をチャーターしてオクシに渡航することになった。
55分後、無事にオクシの中心地、パンテ・マカサールに到着。ホテルに荷物を下ろした直後、現地パートナーのFEEOの事務所を訪れ、作戦会議。午後から早速プロジェクトの視察に行くことにした。
最初のプロジェクト・サイトはスネ・ウフェという村。ふつうは車で1.5時間ほどで行けるが、雨季のため、途中の川の水位が高く、車では渡れない。結局、川の手前で車を降り、川を歩いて渡る。
せっかくプロジェクト場所まで行くので、追加でプロダクト販売も行おうと、ソーラーランプと、クッキング・ストーブを持参。
川の向こう岸でトラックを手配し、地元の学生とともに相乗りし、目的地に到着。
すでにソーラーランプを購入し、使っている女性から話を聞く。一か月で5ドルの灯油代が浮き、そのお金を野菜を購入するお金に充てているとのこと。数か月前から徐徐にランプが使われはじめ、噂が広がり、今回も買いたいという人が続出。目の前で、飛ぶようにランプが売れていく。
ここで、コーン・シェラーも披露。トウモロコシを手で剥く代わりに使う、鉄製の器具。いつも手で向いている女性と競争をすることになった。
その後、この女性の家を訪ねた。彼女はいか月ほど前にクッキング・ストーブを購入したのだ。伝統的なストーブの横で実演をしてくれた。
トウモロコシの芯を入れているところ。
そうこうしているうちに、日が沈んできた。コペルニク・フェローのサリーは、もう早く戻らないと、川の水位が上がって帰れなくなるとせかすが、結局6時ごろまでこの村に滞在した。
トラックでまた川沿いまで戻ると、なんと川が氾濫している。胸ほどまでの水位に上がり、流れもすごく早い。20分ほど、どうしたものかと作戦会議。ここで野宿かとも考えたが、地元の人たちが、手を引いて、一番浅いところを引率してくれるという申し出を受け、この川を渡ることにした。最初の部分はまだ浅いが、この後、どんどん深くなっていく。
約1時間、豪流と格闘。何度も足をすくわれそうになったが、1時間でわたり切った。実は、以前この川で、4人の韓国人兵士が死亡したらしい。本当に危ない。次回はサリーのいうことをちゃんと聞こう。
続きは次回。
0 件のコメント:
コメントを投稿