今回は我々コペルニクが参入するオンライン寄付市場の規模とトレンドについて少し考える。
Giving USAの報告書によると、2008年のアメリカでの寄付市場は308ビリオンドル(約28兆円)[その内の個人からの寄付は230ビリオンドル(約20兆円)]。308ビリオンの寄付市場の約4.5%、すなわち13.3ビリオンが国際的な援助に回っている。オンライン寄付が、寄付市場全体の5%なので、コペルニクが参入する、国際援助向けのオンライン寄付市場の規模は、約665ミリオンドル(620億円)。これ、アメリカだけなので、他の市場を入れるともう少し大きくなるはずだが(日本は未だアメリカの市場規模の1%と言われているらしい)、あまりいいデータが無いので、今回はアメリカのデータに限る。
さて、この600‐700億円の市場とは、日本で言うと一体どのくらいのものかと、グーグルで検索してみる。出て来たのが:
- 青汁(笑)
- ビデオ・オン・ディマンド
- トレーディング・カードゲーム
うーん、よく分からんが、まあいいとしよう。
では、どういったプレーヤーがこの分野でうごめいているかというと、
- 途上国の起業家を個人からの小規模融資で支援するKiva
- 米国内向けが殆どだが、学校と個人をつなげるDonorschoose
- 元世銀のスタッフが始めた、国際NGOと個人をつなげるGlobalgiving
が主なところ。これらの団体の統計を見てみると、経済危機にも関わらず2009年はどこにとっても好調な年であった様子。Kivaは61ミリオンドルの追加融資を獲得し、累積融資総額が112ミリオンドルに達した。これは昨年比の183%。Donorschooseは、17ミリオンドルの寄付を集め、昨年比70%増。少し苦戦しているGlobalgivingも10ミリオンドルを突破し、昨年比で14%増。この市場は、まだまだニッチとも言えないが、確実に急成長している市場と言われている。
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