2010年11月12日金曜日

コペルニクフェロー Takuro便り5 ~ K-light導入前の状況と家庭の様子

Takuro便り、第5回目の今回は、ソーラーランタン導入前の普通の家は、どういう生活をしているのかを報告していただきました。住居、明かり、台所、水などの現状を非常に分かりやすく説明しています。この場所では一夫多妻制が普通の様ですね。

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Kopernik Fellow原口@Kenyaです。

2週間ほど前に、K-lightがない家ではどのように生活しているかを知らないと比較ができないと思いK-lightが導入される前の家に滞在してきました。

【家族構成】

両親と10人の子供の計12人。現在、子供3人が一緒に暮らしている。10人の子供のうち、4人が結婚し、3人が寮生の学校等に行っているため家にはいない。以下、家族の紹介。

Micheal Oduor(55 years) –父親

Florence Awino(50 years) –母親

Everlyne Auma(18 years) – Secondary school 4年生(受験生)


Irene Anyango(6 years) – Primary school

Maxwell Omadwa(5 years) – Nursery(Primary schoolの一部)

と、上記の5人がこの家に暮らしています。ただし、以下に述べるとおり、Michealには3人の妻がいるため厳密にはこの家には寝泊まりしていない。

【住居】

住居は写真にある通り、小さな家一つしかありません。つまり、この家の中で料理を作り、ご飯を食べ、そして寝ることになります。このような家はSelf containedと呼ばれています。

家の中を見てみましょう。家の中はカーテンで半分に仕切られていて、片方がご飯や勉強をする場所、そしてもう片方が料理と寝る場所です。ご覧の通り、ベッドのすぐ脇に料理するスペースがあります。

カーテンで仕切られている。

ご飯を食べたり、勉強をしたりする場所。

手前がベッドで奥が料理をするスペースとなっている。

【明り】

この家では1つの灯油ランプを使用しています。感想ですが、思った以上に暗いです。テーブルの上に灯油ランプを置いてご飯を食べたのですが相手の表情すら確認することができません。また、食事中に母親のFlorenceが灯油ランプを持ってキッチンに探し物に行くと、テーブルの上から一切の明かりが消えてしまいます。

灯油ランプは近くの物しか照らしません。

キッチンで探し物をしているが、真っ暗で探すのに手こずっている。(フラッシュあり)

【コンポーネント】

上記で述べたとおり、Michealには3人の妻がいます。Florence以外の2人の妻の家は、なんとFlorenceの家の隣にあります。このように、親族の家が隣同士にあることはここでは普通であり、この親族の全体の敷地はコンポーネントと呼ばれます。コンポーネント内ではFlorenceの家を含め全部で5つの家があります。それぞれ、Florenceの家、2人目の妻の家、3人目の妻の家、キッチン、Boys houseとなっています。コンポーネントの中では、交流は活発で、トイレ、風呂場は共用です。

コンポーネントの中

キッチン。煙がすごい。

共用のトイレ

Boys house

私は男性ということで、コンポーネント内のBoys houseに泊まることになりました。そこで、一緒だったのが、Secondary school 3年生のBensonでした。彼に生活の困難を聞いてみるとお金がないということでした。彼はBoys houseで使うKeroseneや服を洗う石鹸等を親に頼ることなく自分で買っていました。Kerosene10Ksh購入して週に2回使用します。そのお金は、学校がない日曜日にピキピキトいうバイクタクシーのドライバーで稼いでいます。例えば、収入が600Kshの時は、雇い主に350Ksh、ガソリンに100Ksh払い、残りの150Kshが彼の収入となります。

Benson。将来の夢はエンジニア。

Boys house

【水くみ場】

翌朝水くみ場に連れて行ってもらいました。歩くこと15分ようやくスプリングと呼ばれる水くみ場に到着しました。しかしながら、12月になると乾季になるため水が出なくなるそうです。乾季の時は、川の水を飲み水としても利用するそうです。そこで、水くみ場から歩くこと5分、川に到着しました。ここから女性たちは頭に水が入った容れ物と頭に載せて家に戻ります。



スプリング

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