2010年5月30日日曜日

川下(Down Stream)の開発援助について

先日、隣人の家のパーティーに呼ばれた。実は隣の家の住人リチャードはコペルニクのアドバイザリーボードの一人でもある。

さて、このパーティーでは、東ティモール時代の国連の同僚など、懐かしい顔ぶれに多く再会した。その内の一人ピーターは、現在世界銀行インドネシアのコミュニティー開発プロジェクトで働いている。このプロジェクトは、Kechamatanと呼ばれるSub districtのコミュニティーに対して500万から1500万円のブロックグラントを投入し、コミュニティーの決めた開発ニーズに対して分配をするというもの。

こいうったプロジェクトは、ガバナンスを改革したり、開発戦略を作ったりという「川上」の援助ではなく、貧困層の人々に直接支援を届かせるという意味で「川下」の支援と言われるが、このピーターが言うには、長い間の開発援助を受けてきているインドネシア政府が、川上援助の効果に疑問を呈し、川下援助プロジェクトにより重点を置こうとしているという。

以前「下流支援の時代か」(川下という意味で)というブログを書いたことがあるが、川上支援に多く関わってきた個人的な経験からも、この川下支援へのシフトは非常に理解できる。コペルニクはまさにその川下の支援を、テクノロジーをテコにやっていくというもの。

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