2011年3月14日月曜日

アセスメントと実行のバランス

皆様のご支援で、順調に津波被災地復興プロジェクトへの寄付が順調に集まっている。

さて、私は、国連開発機関(UNDP)のスタッフとして、2004年12月25日に起こったスマトラ沖地震・津波の復興支援、そしてその後のジョグジャカルタ地震復興に関わった経験がある。こういった大規模な災害の直後、国連は緊急のUNDACというチームを派遣し、数日間の間に、人道援助のニーズを調べ、その後フラッシュ・アピールという形で資金を集める。その資金で、食料、水、シェルター提供など人命を救うための援助がすぐに行われるのだ。

ここで大事なのは、アセスメントと実行のバランス。80・20ルールあたりで、大体のニーズを出してしまうのだ。長すぎてもいけないし、雑すぎてもいけない。

アセスメントは、援助機関が非常に「好き」な活動の一つだが、行き過ぎると、いつまでの調査ばかりしていることになる。リベリアにいた国連駐在調整官は、「この国は、もっとも調査が行われた国だ」とアセスメントの行き過ぎを揶揄し、実行へのフォーカスを促したことがある。的外れな活動はいけないが、石橋をたたきすぎても逆効果になる。

2 件のコメント:

  1. ご無沙汰しています。

    アセスメント、モノを動かすために大切なステップだと思いますが、One of the stepsでしかない、それだけでは何も進まない、というのが本当のところですよね。

    海外にいるために、救援物資をどうやって、被災地の皆様へ確実かつ1分でも早く送ることが出来るか数日悩んでいたところでした。Kopernikのシステム、本当にいつも感服です。

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  2. りかさん、ありがとうございます。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。

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