さて、私は、国連開発機関(UNDP)のスタッフとして、2004年12月25日に起こったスマトラ沖地震・津波の復興支援、そしてその後のジョグジャカルタ地震復興に関わった経験がある。こういった大規模な災害の直後、国連は緊急のUNDACというチームを派遣し、数日間の間に、人道援助のニーズを調べ、その後フラッシュ・アピールという形で資金を集める。その資金で、食料、水、シェルター提供など人命を救うための援助がすぐに行われるのだ。
ここで大事なのは、アセスメントと実行のバランス。80・20ルールあたりで、大体のニーズを出してしまうのだ。長すぎてもいけないし、雑すぎてもいけない。
アセスメントは、援助機関が非常に「好き」な活動の一つだが、行き過ぎると、いつまでの調査ばかりしていることになる。リベリアにいた国連駐在調整官は、「この国は、もっとも調査が行われた国だ」とアセスメントの行き過ぎを揶揄し、実行へのフォーカスを促したことがある。的外れな活動はいけないが、石橋をたたきすぎても逆効果になる。
ご無沙汰しています。
返信削除アセスメント、モノを動かすために大切なステップだと思いますが、One of the stepsでしかない、それだけでは何も進まない、というのが本当のところですよね。
海外にいるために、救援物資をどうやって、被災地の皆様へ確実かつ1分でも早く送ることが出来るか数日悩んでいたところでした。Kopernikのシステム、本当にいつも感服です。
りかさん、ありがとうございます。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
返信削除