2010年2月28日日曜日
Fletcher Schoolでのネットワーキング
2010年2月27日土曜日
MIT D-Lab
これはMITの授業で、発展途上国向けの適正技術・製品を「発明」する授業。ここから、農業・水・保健・ITなどの分野で様々な革新的なアイデアが出てきている。
義足(Prosthetics)のクラスではコペルニクの紹介までさせていただいた(遠藤さん、有難うございます!)。コペルニクのパイロット活動を綴ったビデオは結構受ける様子。実際にコペルニクでとり扱う製品をいくつか持っていったが、生徒も興味深々で手にとっていた。
2010年2月26日金曜日
「発明者に聞く」 Qドラムのピエト・ヘンドリクス氏
これも奥村礼子さんに訳していただきました。有難うございます。原文はこちらで。Qドラムを使用したプロジェクトへの寄付はこちらから出来ます。
発展途上国において、毎日の生活用水を運ぶことは、最も骨の折れ、しばし危険を伴う仕事の一つである。しかし、毎日の50リットルにもおよぶ生活用水の運搬を飛躍的に簡単にする、非常にシンプルな解決策が発明された。この「Qドラム」は真ん中に穴ある大きな円形の容器だ。発明家のPiet Hendrikse氏は“古くなった衣類、ロープ、あるいはより糸などどんなものでも簡単にこのQドラムを引っ張ることができるのです。”と話す。あまりに単純な解決策なので、これまでどうしてこのような方法が使われていなかったのか多くの人が不思議に思ったほどである。
しかし実際は、Qドラムの生産は想像以上に困難であることが分かった。“真ん中の穴を作ること、(つまり)ローターの型づくりは、最も複雑でコストがかかりました。” Hendrikse氏は言う。他に生産が難しかった点は、Qドラムの厚さである。“極度な耐久性が必要なのです。薄くてはダメ。この点が生産コストを上げてしまいました。”
“ある日私の兄弟が訪ねてきた時に、彼にこの問題について話しました。そこで我々は、真ん中に穴をあけて、そこにロープを通すことを考えついたのです。しかし、一番の問題は、それをどのように製造するか、ということでした。私はまずは試作品を作り、村の人々に使ってもらったのですが、彼らは熱狂的に喜んでくれました。”
このQドラムが、Cooper- Hewittの“Design for the Other 90 Percent”に展示されたのをきっかけに、このシンプルな水の運搬器具は、急激に世界中の注目を集めることとなった。
Qドラムを現地に輸送するまでは大変だが、いったんQドラムを使い始めたら、その輸送能力は優れたものだ。Hendrikse氏はそれを“Africa-proof””と表現する。 “Qドラムは平均して最低5年間は使用可能です。私は毎日6キロ以上の距離を、8年間使用されているものも見ました。ほとんど損傷はなく、今も力強く働いてくれています。”
2010年2月25日木曜日
MIT IDEAS competition
ついさっき、ブルックリンに家に着いた。今日から明日にかけて大雪が降るとのことで(もう既に積ってきている)、バスの到着も遅れた。
ボストン出張を終えて
2010年2月22日月曜日
「発明者に聞く」シリーズ Solanternジョセフ・ガンガ氏
Solantern の設立者であるジョセフ・ガンガ氏は、成熟してきた太陽電池とLED技術を組み合わせることによって、高価なケロシンランタンの代替製品になると考えた。高品質のランタンと彼のマーケティングと販売の知識生かし、クリーンで手頃な価格の照明の提供という発展途上国において最も大きな問題の解決に目指すことになった。
段々と手に届きやすくもなってきた。“太陽発電ランタンは今日、ケロシンランタンより安くなっています。例えば、ケニアのある家庭では一晩に13セント、つまり年間47ドルをケロシンに費やします。我々のソーラーランタンは25ドルで販売していますが、太陽電池は3年間持続し、取替用の太陽電池は3ドルです。すなわち、ある家庭がソーラーランタンを購入した場合、彼らの照明にかかる年間費用は8.88ドルとなります。”
もちろん、ガンガ氏が指摘しているように、発展途上国の貧困層の人々がこれほどの出費をするのはそう簡単ではない。“たいていの家庭が一度に25ドルを払えないため、こういった商品を大規模に普及させることは困難です。彼らにとっては毎日ケロシンに13セントを支払う方がより簡単なのです。”
Solanternは様々なパートナシップと通してこの問題を乗り越えようとしている。その中でも特にマイクロファイナンスとの協力に力を入れていると言う。“マイクロファイナンス機関は我々の商品にとっては素晴らしい販路を提供します。”ガンガ氏は言う。“彼らは我々の顧客に対してランタンの購入費用を提供します。これは大規模にこの技術を広めるのに非常に重要なポイントとなります。
ソーラーランタンへの投資による効果は、時間がたつにつてれコストを上回るようになる。短期的には、ガンガ氏が指摘するように、家庭はケロシン代を節約し、さらにこれまで支払ってきた(排気ガスが原因の)呼吸器系の病気のための治療代を支払わなくていいようになる。長期的には、“夜間に仕事できるようになるため生産性が向上し、子供たちはより質のよい明りの下で勉強することができるようになり、地方の貧しい人々の生活の質の向上につながります。”
ガンガ氏は、太陽電池は多くの人々が懸念するより大きな問題である、地球温暖化問題への対応策にもなり得ると考える。気候変動への感心が高まったことによって、Solanternのようなより小規模、革新的で機敏な会社に注目と資金が集まってきた。“地球温暖化への意識向上、二酸化炭素排出量削減の必要性、そして欧米諸国による大規模な投資があいまって、かなりの額の資金が再生可能なエネルギーのための研究開発費に回るようになりました。これは、再生可能なエネルギーへの費用曲線が急速に低下することを意味します。より多くの再生可能なエネルギーの選択肢、低コスト、そして産業界でのさらなる経験が、より良くより廉価な解決法を導くことになると思われます。”
道徳的な使命感もある。“世界中の政府が室内での喫煙を禁止しています。農村の貧しい人々がケロシンランタンの下に毎晩集い、夕食を食べ、宿題をしなければならないという危険な状況を無視することは犯罪ではないでしょうか。”
2010年2月21日日曜日
ボストンへ「出張」
2010年2月19日金曜日
今日正式ローンチ!
2010年2月18日木曜日
JustMilk HIV/AIDSの母子感染を防ぐ
2010年2月17日水曜日
2010年2月15日月曜日
Jaipurfoot 発展途上国向けの義足
Jaipurfootの正式名称はBhagwan Mahaveer Viklang Sahayata Samiti (BMVSS)であるが、アメリカではJaipurfootと呼ばれることが多い。Jaipurfootは義肢や装具を無償で配布しており、インド国内16箇所にあるクリニックには毎日多くの患者が義肢や装具を求めて訪れる。また、Jaipurfootはクリニックのない地域や国外で、義肢装具を配布するためのキャンプも行っている。これまでに配布してきた義肢装具の数は30万を超えており、現在世界最大の義肢装具コミュニティーといわれている。
Jaipurfootの特にすぐれている点は以下の3つに集約される。
- 安価で高機能な義足、Jaipur Foot
- 一日でフィッティングを可能にするプロセス
- 安いランニングコスト
このように、Jaipurfootのビジネスモデルは、インドや周辺国の情勢や文化にうまく適合し、今なお成長しつづけている。ただし、自社内ではR&Dに手が回らないという問題点もある。これを解決する為にJaipurfootは積極的にスタンフォードやMITなどの大学との連携を進めている。
私はMITのD-labのスタッフとして途上国向けの義肢装具技術の開発を担当している。D-labとはMITに設置されている国際開発と適正技術に関する授業である。D-labは現地コミュニティーとパートナーシップを組み、彼らのための技術開発を行い、さらに冬や夏の休暇中にインターンシッププログラムを実施して技術の定着を目指している。D-labには、国際開発導入はもちろん、車いす、メディカルデバイスの開発から、BoP市場向けのビジネスプランを考案するものまで、合計10種類もの授業があり、必修ではないにも関わらず大人気の授業になっている。私はD-labの中の途上国向けの義肢装具技術に関する授業Developing World Prosthetics(DWP)を担当しており、その活動の中で協力している現地コミュニティーの一つがJaipurfootである。
DWPでは、安価な素材や限られた加工機のみを用いるといった制約条件の中で、Jaipurfootの再設計や膝上の部分を切断した患者のための大腿義足の制作などを行ってきた。例えば、以下の動画は2007年の夏のインターンシップのときに行われた大腿義足の実験の様子である。現在3名の切断患者がこの義足をインド国内で使用しており、今年の夏にまた新しいプロトタイプをクリニックに持っていく予定である。
参考資料
Jaipur foot study at Michigan Business School
2010年2月14日日曜日
ニューヨーク 社会起業家ネットワーク
2010年2月13日土曜日
ノン・プロフィットセクターでのコンペティションとアライアンス
2010年2月10日水曜日
BoP市場のざっくりセグメント
3月半ばに一時帰国します
2010年2月9日火曜日
お知らせ:ウェブとメールの不具合について
2010年2月8日月曜日
International Development Design Summit
2010年2月7日日曜日
途上国向け保健・医療イノベーション
価格と流通という、途上国での医療(これ実は医療だけでなく、途上国への技術導入一般に言えること)の2つの大きな問題を、紙というどこでもあり、安価な原料を使うことによって解決することを目指している。プリンターを使って特殊な紙に化学物質を「印刷」することによって、血液を診断出来る装置の出来あがり。血液を着けた時の紙の色の変化を携帯電話でラボに送信し、症状を診断するというシステム。
2010年2月6日土曜日
ウガンダで始まったGoogle Trader
先日グーグルを訪ねた時に教えてもらったのがウガンダで始まったグーグル・トレーダー。これは、モノやサービスを売買するためのマーケットプレースで、キモは最もシンプルな携帯電話でサービスを使えるというところ。
2010年2月4日木曜日
ニューヨークにいる利点
2: 似た志を持った「社会起業家」がニューヨークに住んでおり、これもまたネットワークが作りやすい
3: 周りに大学が多く、コペルニク・テクノロジー・プロバイダーとのネットワークが作りやすい
4: 社会起業をテーマにしたイベントやセミナーが多く、刺激をうける
5: 色々な友人が出張や休暇で訪ねて来るため、頻繁に会える