2011年8月30日火曜日

価格、オピニオン・リーダーの意見、性別が調理用ストーブ使用のカギ

Poverty Action Labという、開発プロジェクトを科学的に評価・計測するアカデミックのチームがある。

このチームが行った研究の一つに、調理用ストーブが貧困層に使われるために、どういう要因があるかを調査したものがある。そのために、性別、価格、オピニオンリーダーの評判などを変数にして、2種類のストーブを販売・寄付したのだ。


さて、結果はどうか。何がストーブの購入・使用率を上げるのか?

  • 価格が大きな要因。価格が半額になると、買う人が200%増加した。しかし、ただで寄付するとした場合でも、欲しいという人の数が思うほど伸びなかった。つまり、価格以外の要因があるということ。
  • 地域での有力者オピニオンリーダー)の意見は影響力がある。オピニオン・リーダーが買わないといった場合は、特に他の人が買わなくなる傾向が見られた。
  • 女性の方が、男性よりも調理用ストーブを適用する可能性が高い。ただ、価格が高くなった場合、男性よりもドロップアウトする率が高い。

非常に面白い結果だ。コペルニクのモデルにも生かしていきたい。9月にはボストンでこのJPALチームと会うことになっている。

2011年8月27日土曜日

チーム トレッキング

夏の間に1か月来ていたシカゴ大学のインターン、エリーがもうすぐアメリカに帰る。よく考えてみれば、コペルニク・チームでのファン・イヴェントをやったことがなかったので、先週金曜日の午前中に、チームで何かやろうということになった。

最初は、インドネシア料理教室やら、バティック教室やらという案が出ていたが、チームの一員、ハラサンがバイクの事故で手をけがしていたので、足を使うトレッキングに決定。

実はオフィスのすぐ近くの階段を下りていくと、こんな景色が広がっており、そこからトレッキングコースが始まっている。

川上に向けて歩いていく。


吊り橋。かなりぐらぐらする。



いい運動になった。近くにこんな自然があるのは非常に恵まれている。

2011年8月25日木曜日

オフィスの引っ越し?

徐々にオフィスが狭く感じられるようになってきた。

現在のオフィス、30㎡ほどの部屋に7人がこのようにすし詰め状態になって仕事をしている。10月からさらに増えるので、ちょっとスペースが足りない。

というわけで、近くでいくつかの物件を探しだした。通り向井に2軒家があり、その一つがこれ。2階建てでかなり広く、20人くらいは入れそう。

こんなスペースまである。ミーティングに向いているか。

ここがメインオフィス候補の部屋。このベッドを動かして、、、。ただ、眺めが今のオフィスに比べると少し劣るが玉に傷。

ぐんとまけてもらうよう、家賃の交渉中。

2011年8月23日火曜日

6月3日のコペルニク・フォーラムの動画です

シアターTV様が、6月に行われたコペルニク・フォーラムを撮影し、番組として放映してくださいました。その映像は、こちらからアクセスできます。

★コペルニクフォーラムvol.1(前半) 『途上国における国際開発とイノベーション、東日本大震災後の支援』  http://www.nicovideo.jp/watch/1313903427画像を追加  
★コペルニクフォーラムvol.1(後半) 『途上国における国際開発とイノベーション、東日本大震災後の支援』  http://www.nicovideo.jp/watch/1313903937

2011年8月22日月曜日

米国NPOコペルニク 日本事務局 長期ボランティア募集

●コペルニクは、テクノロジーを発展途上国に普及させ貧困削減の速度を加速させます。
【 米国NPOコペルニク 日本事務局 長期ボランティア募集】
Website:http://www.kopernik.info
Twitter:http://twitter.com/kopernik_jp 
オンライン・マーケットプレースを通じてテクノロジーを所有する会社や大学、途上国の市民団体、そして一般市民の3者をつなげ、革新的な技術・製品を、発展途上国に波及させます。  ウェブ上に革新的な製品・技術を掲載し、それを見た途上国の市民団体が立案したその技術・製品を活用するプロジェクトの提案書をウェブ上に掲載します。そして、プロジェクトを見た一般市民は、少額の寄付をし、プロジェクトを実現させます。  
貧困問題は現在地球上で最も深刻な問題の一つです。しかし、その問題を解決するのに、革新的なアイデアや手法が取り入れられることは非常に稀です。昔からの使いまわしの「解決策」ではほとんど効果が出ません。  一方で、発展途上国向けに開発された革新的技術は巷に溢れ、数、種類ともに増加しています。しかし、途上国側からしてみれば、このような技術が存在することすら知りません。技術保有者側からしてみれば、途上国のマーケットへのアクセスが非常に限られている上に、いくら安くとも、技術の価格が貧困層の手の出る範囲にまでは下がらず、結果的に行き詰ってしまうというのが現状です。  これらの問題を、我々なりに解決しようとコペルニクを立ち上げました。
■業務内容
  • ウェブサイト構築及び管理(翻訳管理含む)
  • 会員データベース構築・管理及びメーリングリスト管理
  • 製品販売管理
  • その他事務局業務全般
■期間・条件
  • 平日週3日以上(週25時間程度)活動  
※土日、平日夜などプロボノでかかわっているプロフェッショナルとの打ち合わせ等が入ることがあります。(このみなさんと関われることもコペルニクの醍醐味のひとつです)
  • 継続的に1年間程度活動できること
  • 英語が堪能であること
  • 留学及び海外滞在経験があると望ましい。

<その他>  
  • 勤務地:東京都港区赤坂
  • 条件 :交通費支給、ボランティア保険加入
■応募について
応募連絡先:コペルニク日本支部事務局 secretariat@thekopernik.jp 
応募書類:履歴書(日英)志望動機をA4 1枚程度でお書きください。(日本語か英語いずれか。)

2011年8月19日金曜日

ジャカルタ出張

ジャカルタは国連時代に2年間近く住んでいたところ。戻ってくるたびにショッピングモールと高層ビルが増加している。

一番の目的はTEDxJakartaへの参加だ。前ブログで紹介したDerek Siverに加え、バリのGreen Schoolの創設者John Hardyや、インドネシアでマリファナを合法化する運動をしている団体の代表、異宗教間の和解を促進する団体の代表、インドネシアダンスの女形など、多彩なスピーカーが並んでいる。

コペルニクからは共同創設者のEwaが登場して、インドネシア発のイノベーションについて話した。また、会場の一角でテクノロジーを展示するミニ・テクノロジー・フェアも行った。非常に反応はよく、多くの参加者から励ましの声をいただいた。

さらに、インドネシア最大のラジオネットワークの取材や、ロンボクでパートナーとして一緒にプロジェクトを始めたPEKKAの代表との打ち合わせ、インドネシア株式市場での取引額の30%を占めるといわれるある財閥とも会った。ロンボックのテクノロジーフェアのビデオを編集してくれているナディアとも打ち合わせ。

しかしジャカルタは本当に交通渋滞がひどいので、ミーティングを梯子するためには、タクシーで一日のほとんどの時間を過ごす羽目になるのが残念。

2011年8月14日日曜日

シンガポール出張

ビザの関係でシンガポールに23日滞在した。せっかく来たので、ミーティングを2つセットアップ。

一つ目は、シンガポール テクノロジー・デザイン大学 (Singapore University of Technology and Design – SUTD)。シンガポール政府が、理工系の学生を増加させるための取り組みの一環として、マサチューセッツ工科大学と共同で創立した大学だ。シンガポール人だけでなく、アジア諸国を中心とした留学生を多く受け入れる予定だという。来年からが正式のスタート。

そもそも、いくつかのルートからこの大学のことを聞いており、途上国向けのテクノロジー開発も視野に入れているということで、コペルニクとのパートナーシップを築けないかを話に行った。International Design Centerの共同ダイレクターと会った。

既に、送っておいたYouTubeのコペルニク活動ビデオを見てくれていたようで、挨拶するなり、「非常にいい取組ですね。適正技術の普及というこの業界でのギャップをうまく埋めている」と言ってくれた。フェローの受け入れや製品の技術的調査についての協業の可能性を話し合い、非常にいい手ごたえを得た。

その足で、タクシーを拾い、コペルニクアドバイザーの麻里さんから紹介してもらった世界トイレ機構 (World Toilet Organization)へ。創設者のJackと、その下で働く2人と会った。ファンド・レイジング、ボードガバナンス、PRなどについて、色々と意見を交換。最後には、彼の本までサイン付でいただいた。

次の日、EwaTEDxJakartaでスピーチをするため、シンガポールからジャカルタへ向かった。TEDxは、コペルニクとしては、ワルシャワ、東京に続いて3度目になる。

ジャカルタまでの飛行機で、How to start a movementDerek Siver氏と席が隣になり(彼もTEDxJakartaで話すことになっていた)、あの素晴らしいスピーチの起源や、彼の半生を聞かせてもらった。坂本龍一のギタリストもしていたという元ミュージシャンで、インディーズ・アーティストのCDをオンラインで販売するCD Babyという会社を興し、数年前に売却したという起業家だった。その後、ずっとベースにしていたアメリカを数年前に出て、今はシンガポールに拠点を置いている。基本的にはソフトウェア・エンジニアで、どこにいても仕事が出来るので、ゼロベースで世界中のどこに住みたいかを奥さんと一緒に考えて、シンガポールに決めたという。



実りの多いシンガポール出張となった。

2011年8月10日水曜日

インドネシア ロンボック島プロジェクト訪問

5月よりコペルニク日本事務局で働いている天花寺 宏美より、ロンボク訪問についてのブログです!

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7月にテクノロジーフェアを開催した、ロンボック島のプロジェクトパートナーPekka(家長を務める女性の団体で、インドネシア国内に19の支部があります)を再び訪問しました。

テクノロジーフェアで一番人気だった調理用ストーブは、フェアの後、250個の発注がありました。従来使用していた灯油ストーブより安くて、安全で、火をかけたまま離れることができて便利とのことです。今回の訪問では、家庭向け浄水器(Nazava)や、蚊帳(Vestergaard Frandsen)など、他のテクノロジーにも興味をお持ちでした。

このプロジェクトでは、Pekkaがコペルニクから購入したテクノロジーを、自分たちで使用する他に、彼女たちの協同組合組織を使って、他の女性たちに販売する予定です。販売したメンバーには手数料が入り、新たな収入が確保できます。その収入の中から一部をコペルニクに返金し、更にテクノロジーを購入、メンバーの皆さんに提供されるようになります。

また、今後、コペルニクでは、販売、会計、アフターケアなど、様々な研修を行っていく予定です。

テクノロジーの販売や研修もぜひやりたい!そして将来は、自分たちのお店を作って、コペルニクのテクノロジーを販売できるようにしたい!と、とても意欲的でした。

2011年8月7日日曜日

コペルニク・フェロー Takuro便り17 Charcoal projectのこれからその2-1

前回の続き

3) パイロットプロジェクト1(2)

1月に始まったパイロットプロジェクトを運営するに当たって、一つ考えなければいけないポイントが出てきました。それは、如何に材料を調達するかです。

材料の調達-

この問題が一番深刻でした。このエントリーで述べましたが、炭になる材料は、サトウキビ、トウモロコシの枝、トウモロコシの枝の3点ありますが、それぞれに収穫時期、収穫場所、重要、畑所有の有無の4つのファクターによってどれだけの材料を集める事ができるかどうかが依存してしまいます。特に、1年に2回ある雨季では乾燥した材料を集めるのが困難なので、炭の生産量が急激に落ちる事が容易に想像できます。

どうすれば良いのかと悩んでいた時に気が付いたのが製糖会社の存在。西ケニアには10社以上の製糖会社があり、サトウキビから砂糖を生産しています。そして、偶然にもアフリカで2番目、ケニア最大のMumias Sugar Companyという製糖会社がホストファミリーの家から10kmほどにありました。製糖会社ではサトウキビから砂糖の原料を取り除いた後、廃材を捨てているという情報を得たので、これは利用できると思いました。しかしながら、その後いろいろと情報収集をすると、(このブログ参照) 実はサトウキビの廃材は今では捨てられずに工場内でボイラーとして使用しているという事が分かりました。特にMumias Sugar Companyの場合は、大量のサトウキビを使用するためその廃材を火力発電として利用し、政府に電気を売っています。という訳で、Mumias Sugar Companyが私たちにサトウキビの廃材を提供するベネフィットを考えなければなりません。Kopernikの代表のとしさんとも相談し、炭の命名権を与えるCSRと関連付けるという2つのベネフィットを考えました。1

また、幸運な事に、このプロジェクトに関わっているケニア人の友人の叔母がMumias Sugar で働いていて、Corporate Manager Mr. Athmanと知り合いという事が分かり、Mr. Athmanに会って、サトウキビの廃材を提供してもらうように提案しました。Mrs Arthmanはこのプロジェクトにとても興味を持ってくれて、結果的に廃材の提供を許可してくれました。

Mumias Sugar Companyからのサトウキビの廃材(私の帰国後)

4)パイロットプロジェクト2 (2月中盤~3)

4.1 パイロットプロジェクト2のスタートアップ

パイロットプロジェク1の様子を観察し、Beneficiariesもモチベーションを持って炭を生産している、また農業廃材から作った炭を売れるマーケットもあるという事を考慮し、プロジェクトを拡大する事にしました。ということで、2月中盤からは、私の出国が迫りつつある中、現地で協力してくれる現地のNGOとミーティングを開き、以下のポイントを議論しました。

ターゲットの選定運営チーム運営の仕組み3点を議論しました。

ターゲットの選定

ターゲットは村で一番貧しい人々に焦点を当てる事にしました。村で一番貧しいというのは、安定的な収入源がないにも関わらず、夫を亡くし、子供たちを一人で育てている女性です。まとめると、ターゲットは夫を亡くし、尚且つ1ヶ月の収入が2,000Ksh以下の女性にしました。

運営チーム

プロジェクトを持続的に回すためには、運営チームがそれぞれの役割をモチベーションを持って取り組む必要があります。

- 組織体制

役割分担をするためには、まずどのような役割が必要なのかを議論しました。

議論をした結果、上記のように決まりました。そして、現地にいるNGOのスタッフの数は全部で3人なのでそれぞれの役割を決めていきます。NGO(Rural Community Information Center)の代表であるJosephは、プロジェクトリーダーを、ナイロビ大学のビジネススクールに通ってるJoabには会計をやってもらい、唯一女性のSharonhにはBeneficiariesのコーディネーターになってもらいました。ミーティングは月1のペースでして、そこで問題点を議論するようにします。このミーティングには、NGOのスタッフ3人とBeneficiariesのリーダーが参加します。

しかしながら、このような組織体制は前提として各スタッフがモチベーションを持って取り組まなければなりません。

- モチベーションを上げる仕組み

ということで、この仕組みは非常に重要です。しかしながら、これは前回構築する事ができなかった点です。ベストな方法は、貢献した分に比例して賃金の対価を与える事です。しかしながら、パイロットプロジェクト2が動き出していなかったという事で、実際にどれだけの収入が入るか予想が付かず賃金の対価を決めることができませんでした。この点は、次回構築しなければいけないポイントです。

運営の仕組み

-ローン


炭を作るためには、ドラム缶(1,700Ksh)、コンプレッサー(400Ksh)2つが必要です。パイロットプロジェクト1では、これらを無料で配布しましたが、今回のプロジェクトでは規模を30人ほどに拡大する、プロジェクトを持続的にたくさん人に関わってもらうためこれらをローンとして渡す事にしました。

上記の図の通り、理想的な条件では3ヶ月間炭を生産して売る事により、ローンを返済する事が可能です。返済されたお金はNGOに戻り、そして新たな30人のBeneficiariesに渡ります。このように、ローンにする事により長期的にたくさんの人が恩恵を受けるようになります。

-運営

私の帰国が迫る中、私が帰国してもプロジェクトが回り続けるように暫定的な運営の仕組みをNGOの人々と議論しました。具体的には、どうローンの資金を効率的に回収するか、どうBeneficiariesのモチベーションを維持するかです。そこで、チーム制生産・流通場所の一元化、運営体制の決定を行いました。

- チーム制

チームを組ませるのは、マイクロファイナスの事例から上手く機能する事が分かっています。西ケニアの田舎でも仲間と一緒に何かをやるという文化 (例えば、メリーゴーランドのようなsaving clubがあるので、NGOからも31組でチームを組ませるのはどうかと提案されました。チームを組ませれば、分からない事、困った事があれば相談する事ができますし、団結力でモチベーションが維持される事が期待されます。

- 生産・流通場所の一元化

当初は、ドラム缶とコンプレッサーを各チームに分け与え、マーケット開拓も各チームに任せ、月に1回くらいのペースで資金を回収しに行く仕組みを考えていました。つまり、生産場所、流通経路は全てBeneficiariesに任せということです。しかしながら、これでは実際にどれくらいの量を生産したのか、どのくらいの収益を上げたのか等を確認する事が困難になってきます。実際にビジネスをしている50人以上の女性にインタビューをしましたが、利益等の記録を取っている人はほとんどいませんでした。そのため、生産場所、流通場所を同じにすることにより、管理体制を単純化する事ができます。イメージ的には小さな町工場のようなイメージです。また、このように場所を一元化する事により、他の利点もあります。1つ目にMumias Sugar Companyから2トンほどのサトウキビの廃材を運ぶので場所が同じである方が一々回収するという手間がなくなります。2つ目に同じ場所で働く事により、連帯感が生まれモチベーションの工場に繋がると期待されます。

4.2 ワークショップ

プロジェクトの詳細を決めた後、残すところはBeneficiariesへのトレーニングのみとなりました。そこで、35日にこの炭プロジェクトの集大成であるワークショップを開催しました。ターゲットは事前にこの炭プロジェクト運営してくれる現地のNGOとミーティングを重ねて、5Km平方ほどの村にある15エリアから2人ずつ、合計30人を選びました。

- 準備

30人規模のワークショップを開くという事で、事前に準備しなければ行けない事があります。ワークショップの設計はもちろんながら、炭を作るためのドラム缶10個を15Kmほど離れた町から取りに行かなければなりません。

ドラム缶10個を一つ一つバイクで運ぶという異様な光景。

そして、忘れてはならないのがご飯とジュースの準備。ケニアでこのようなワークショップを主催する時は、いくら参加者に利益があっても主催者がご飯とジュースを準備するのが暗黙の了解となっています。

ジュース

最後にNGOの一人がマスコミとのコネクションを持っていたので、マスコミも呼ぶ事にしました。

- 本番

いよいよ35日になり、本番を迎えました。集合時間午前9時。初っ端からケニアの文化という物を感じました。集合時間になっても少数のグループしか集まりません。事前の打ち合わせでは、Beneficiariesとコンタクトを取っているNGOのスタッフが大丈夫と言っていたのにです。その後も、いつ来るのかと聞きましたが、いつも”They are coming”というお決まりのセリフを言うのみです。ここで、初めて郷に入ったら郷に従えということでこの文化を受け入れる事が重要なのだなと思いました。

集合時間には3人しか集まっていない。

11時になると漸く人が集まってきたので、ワークショップを開始します。

プロジェクトリーダーのJosephが説明

トレーニング開始

集合写真

他の写真はこちらのリンクから。

マスコミの方も昼過ぎに来てくれました。そしてなんとその日の夜に、ルヤ族(ケニアで3番目に大きい民族)最大のラジオ局でこのワークショップが紹介されました。そして、数ヵ月後にケニアで最大の新聞Daily Nationに取り上げられました。詳しくはこちらから

以上、私が前回やった炭のプロジェクトの総括でした。

1 Mumias Sugar Companyを説得するアイデア

炭の命名権は、炭を今後市場出す時にMumias Sugarという名前を利用する事により、それが会社のプロモーションに利用できるという点です。CSRとの関連については、Mumias Sugar Companyが元イギリス資本の会社であったという事で既に様々なCSR活動をしていました。特に、工場で排出する温室効果ガスをオフセットする目的で、年間10万本の植林をしています。(http://p.tl/u3I7)しかしながら、森林の割合を増やすには植林だけでなく森林伐採も止めた方が効果的で、それがサトウキビの廃材を利用できたら面白くないですかという提案しました。実際に調べてみると、植林1本する毎に28本の木が伐採されているそうです。http://afrol.com/features/10278

2011年8月6日土曜日

ワンダー ウーマン

2泊3日で訪ねていたロンボック島では、女性グループとテクノロジーの普及詳細プロセスについて話会った。最後の日は、こんな歌を我々に歌ってくれた。

この出張の詳しい報告はもうすぐアップします。


2011年8月1日月曜日

ソーラーランタン・Qドラムの効果についての調査結果

東ティモールで行ったプロジェクトの効果を測定するため、コペルニク・フェローと現地パートナーと共に過去6か月ほど調査を行ってきた。最初の調査結果が出来たので、紹介します。