2011年4月30日土曜日

メラピ火山の被災者にバイオマス調理ストーブを届ける

去年の10月に、インドネシア、ジャワ島のメラピ火山が噴火。その影響で数百人が死亡し、4万人ほどの住人が避難をした。


6か月ほど経過した今でも、避難所生活をする人は多い。普通の生活のペースを取り戻しつつあるが、その中で、問題となったひとつが料理。


薪をつかった調理が未だ一般的だが、回りの木々が枯渇していくなか、ふんだんにあるトウモロコシの芯やココナッツの殻を燃料に出来るバイオマス調理ストーブを届けた。このプロジェクトは、大和証券グループとラッセル・インベストメントの寄附によって実現した。

皆が住んでいる仮設住宅。


これは、ストーブを配給している様子。


ほかの場所でもそうだが、このストーブは、燃料効率が非常に高く、ゴミを燃料に出来るので、非常に評判が良い。



いつもの通り、アンケートを取って、使用前・使用後の変化を調べる。


2011年4月29日金曜日

See-D Innovation Challenge: 審査発表会5/22(日)開催決定!

See-dコンテストの審査発表会のお知らせです!
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【世界を変えるタネを育てよう】 
★途上国が抱える課題をものづくりで解決するビジネスプランコンテスト ~See-D Innovation Challenge~ 審査発表会5/22(日)開催決定!!  
*東北地方太平洋沖地震の影響を鑑み延期しておりました、「See-D Innovation Challenge」審査発表会の開催が決定しましたので、改めてお知らせいたします。  世界では、まだきれいな水にアクセスできていない人が10億人、電気が届かない人が14億人いることをご存知ですか?そのような地域では現場の生活様式・ニーズに合わせて作られた製品がないために「お金があっても買えない」状態にあることもしばしばです。  このような地域に向けて必要とされる製品を作り、持続可能な形で普及させられないかと日々奮闘している9つのグループがいます。  安全な水の運搬から小型発電装置の開発、地場産業の創出に至るまでの様々な分野において、日本発で、世界の人々の生活を一変させうるアイデアが生まれつつあります。   
5月22日にこれらのチームによる活動の集大成として、See-D Innovation Challenge審査発表会を行います。 各チームが途上国の課題を解決するプロダクトとその普及プランを発表し、審査員・一般来場者・Web投票によって審査が行われます。   途上国の課題解決に向けて何かしたいと考えている方、ものづくり・起業に興味のある方、発明・イノベーションというキーワードが好きな方、国際開発やソーシャルビジネス・BOPビジネスに興味のある方、ぜひ審査発表会にいらっしゃいませんか?
審査発表会では、会場に来ていただいたみなさんにも「世界を変えるタネを育てる一員」となっていただくべく、発表者と参加者が一体となる仕掛けを用意しています。皆さんにも、製品開発のわくわくを共有し、何かヒントを持ち帰ってもらえるような場にいたします。   
なお、本審査発表会で賞が与えられたチームにつきましては、ビジネスの事業化をサポートする「第3部 See-D Incubation」へと進んでいただくことになります。   世界を変えるタネ(SeeD)を一緒に育てませんか?     
★イベント概要★ 
【日  時】 5月22日(日) 13:00~18:00(12:30開場、審査発表会後1時間程度の懇親会を予定) 
【場  所】 政策研究大学院大学 想海樓ホール(東京都港区六本木7-22-1)               http://www.grips.ac.jp/jp/about/access.html (千代田線乃木坂駅徒歩5分・大江戸線/日比谷線六本木駅 徒歩5~10分) 
【参 加 費】 社会人: 2,000円、学生: 1,000円(飲料・軽食の懇親会費込、GRIPS学生は参加費無料[IDをご持参下さい]) 
【申 込 方 法】 申込フォーム( http://kokucheese.com/event/index/10608/
【主 催 団 体】 米国NPO コペルニク(http://www.thekopernik.jp/) 
【共 催 団 体】 政策研究大学院大学 ※ See-D Contest の詳細は、http://see-d.jp/ を参照ください。   
※審査発表会では、政策研究大学院大学政策研究科の黒川教授、既に途上国で先進的な取り組みを 進められている日本ポリグルの小田会長、石黒猛クリエイティブ・ラボの石黒猛様、ベンチャーキャピタルであるNGIグループの金子社長をはじめ、グローバル企業や国際機関の 第一線で活躍する方々がゲストとしていらっしゃいます。
プログラムの詳細は http://see-d.jp/final_presentation.html よりご覧ください。 
See-D実行委員会 info[a]see-d.jp ([a]を@に変えてご連絡ください) 

2011年4月25日月曜日

自分で作るテクノロジー(DIY)実践編ビデオ!

東ティモールとケニヤで行っているDIY技術の普及活動を簡単にまとめた映像。

どちらの国でもTakuro、そしてマイケルとコペルニク・フェローが大活躍している。DIYは図面だけを共有しても、普及までに至ることは難しく、Fellowのような媒体が、忍耐強く、効果を説明したり、作り方のトレーニングしたりすることがカギ。

2011年4月19日火曜日

Powerfilmが被災地に届く


今回被災地支援で、被災地までの物流を全面的に支援いただいたウインローダー様より、再び朗報をいただいた。以前紹介した、パワーフィルムが既に被災地に届けられているという。

電気の復旧が見込まれず、かつ乾電池が不足している場所で非常に喜ばれているとこのと。

チーム ディナー

東ティモールで活躍するコペルニク・フェローのサリーがインドネシアオ・フィスを訪ねてきた。3日ほど、オフィスで一緒に仕事をする。フェローは、ほぼ全期間プロジェクトの行われている国・場所で時間を過ごすため、フェース・トゥー・フェースの時間があまりなく、このような機会は非常に貴重。

仕事の後、事務・会計を担当するハラサンと東ジャワのプロジェクトを担当するデディと5人で、お気に入りに行きつけの日本式ワルン(食堂?)のSoviaに行った。日本人の女性が経営するお店だが、インドネシアの風味を取り入れた日本料理を出すところ。値段も手ごろで、ビールを飲んで、お腹いっぱい食べて一人500円ほど。


世界中にメンバーが散らばり、バーチャルで仕事をすることがほとんどなので、こういった時間は尚更本当にうれしい。

2011年4月18日月曜日

バイオ・ディーゼルの原料で調理用ストーブを使ってみる

コペルニクを通じて、現在までにインドネシア、東ティモールで普及させている、バイオマス・ストーブ。薪の代わりに、ココナッツの殻はトウモロコシの芯などのゴミとして捨てられているバイオマスを原料に料理が出来るというもの。


実はこのストーブ、更なるデザイン改良がおこなわれている。その一つは、これ。今までだと、やかんとコンロの狭い隙間から燃料を追加していた。しかし、このモデルでは胴体の部分に穴が開いており、調理をしながら簡単に燃料を追加できる。おお!


もう一つの改良版は、別のバイオマスをエネルギーの原料とするモデル。インドネシアでJarakといわれる植物で、オランダ占領下時代にインドネシア各地で栽培され、バイオディーゼルの原料として使われていたもの。日本語では「ナンヨウアブラギリ」といういかにも油が出てきそうな名前。英語名はJatropha (ジャトロファ)。今でのバイオ燃料の原料として注目されているそうだ。

ナンヨウアブラギリの木

コンロの中のデザインが変わっているのと、安定度を上げるために形を四角くしているところが改良されている。物は試しということで、早速このナンヨウアブラギリを近くで調達してきた。


早速、使ってみようと思ったが、生の実が燃えるはずはないと気づき、発明者に携帯テキストを送って尋ねてみた。「Jaratを乾かして使わないと。1週間太陽の光で乾かしたらいい」と言われた。そらそうか。

しかし、そこまで待てないので、オーブンで無理に乾かしてみた。


水分が飛んでこんなに小さくなった。火をつけてみると、炭のように、炎を出さない燃え方をするようだ。しかし乾かし方が足りなかったようでうまく燃えず、、。

第一回目の実験は失敗。次は乾かし方を研究してみよう。

2011年4月16日土曜日

途上国政府による介入で貧困層にメガネが普及するのか?

スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビューで、メガネをどのように途上国で普及させることが出来るのかという論文が出ていた。


安価なメガネを4ドルで販売するVision Spring、我々コペルニクのパートナーでもある、自分で度数を調整出来るメガネを販売するAdspecなどのアプローチを紹介し、寄附を集めた非営利団体のアプローチではなぜ大規模な成功を収めていないかを分析し、スケールを出すための提案をしている。

非営利では民間企業のような資金調達はできない。一方、ニーズはあるものの、価格と流通コストが問題で、需要と供給がミスマッチ。価格に関しては東ティモールで「人々はメガネに1ドル以上は払わない」という調査結果も紹介している。さて、そういうなかでどうやってメガネを普及出来るのか。

この論文では、コンドームの例を出して、途上国政府による補助金がカギだと結論をだしている。だが、これは眼鏡を大規模に途上国で普及させるための現実的な案だろうか。多くの途上国政府と働いてきた経験からも、これはかなり難しいと思っている。

というわけで、論文のコメント欄に以下の投稿をした。

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I am a co-founder of Kopernik (kopernik.info), the technology marketplace for the developing world. I enjoyed reading this insightful article, and wanted to share my thoughts on the role of the government to scale up eyeglass distribution in the developing world.

In my previous roles working for the UN, I worked with many governments in developing countries, and in most cases, they face major funding shortfalls and lack the necessary human resources and structure to manage and implement basic government services,. Typically the poorer the country is, the weaker its government is.

In such situations, betting on developing country governments to develop a policy to subsidize the cost of eyeglasses, allocate funds, set up the distribution mechanism is simply too much to ask for. There are chronic shortages of basic health facilities and health personnel in the first place. Life-threatening issues, such as HIV/Malaria/TB and vaccine programs are given priority, and even these areas do not get sufficient attention and funding. It would be difficult to imagine that a government in this situation would even consider allocating funds to distribute eyeglasses on a national scale. This doesn’t even happen in most developed countries.

Another thing to consider is that as many developing countries, especially the poorest ones, rely heavily on external aid, and often the big donors have a say in the government decisions. From my experience, such agencies would be hesitant to fund emerging solutions on a large scale, given their natural tendency to avoid risk.

Having said that, I have seen eyeglasses distributed by the government to victims of natural disaster, so it can happen, though it is rare. The point is that while government can play a role, it is unlikely to be a major player in the distribution of eyeglasses in developing countries, and thus unlikely to solve the scalability issue.

As you say, business is a critical player, but typically focused on more lucrative markets - not the poorest, more remote areas. The solution in reaching the last mile population therefore lies in the approach that is referred to in your article. Using philanthropic funding, non-profits can take risks and trial innovative approaches, and prove the positive impact on the people’s life. Non-profits need to be persistent, invent cost-effective distribution mechanism to the last mile using creative partnership with local NGO and microfinance institutions, demonstrate its impact with data, and continue to engage the government, aid community, and businesses, with patience. Non-profit in this scenario plays more active role in serving the unreached.

2011年4月15日金曜日

東ジャワ ミニ テクノロジーフェアの様子

エクソン・モービルとのパートナーシップで活動を行っている東ジャワ・ボジョネゴロには、去年の10月を皮切りこれまでに何度も足を運んでいる。そして今週いっぱいも、コペルニクのインドネシア人スタッフ、デディーが出張している。ミニ・テクノロジーフェアを開き、多くある浄水技術、調理用ストーブを紹介し、住民にとってどの技術が最も適しているかを見極めることが目的。

このエリアでの大きな課題である、水と台所まわりは、今まで、東ジャワで活動するさまざまな団体の対話の上で見えてきたもの。



以前も紹介したことのある、東ジャワのブラウィジャヤ大学の教授で、バイオマス調理ストーブを発明したヌル・フダ氏、そしてさまざまな浄水技術製品をアチェ販売している会社のスタッフも来て、一つ一つの製品についての説明を行った。


浄水技術については、政府の規制で定められている水質検査も終わっている。


このフェアのフィードバックを受けて、テクノロジーを決め、普及を始める。

2011年4月13日水曜日

ロンドンでの会議に招待される


5月26日、ロンドンでの会議にスピーカーとして招待されている。

会議はInternational Day of United Nations Peacekeepers 8th Annual Conferenceで、英国王立統合防衛安全保障問題研究所イギリスの国連協会が共催する。国連平和維持活動局を統括するLe Roy国連事務次長などが他のスピーカーで、すでにかなり緊張。ソマリアでの海賊の状況が午前中の議題の一つ。海賊を含むソマリアの問題などについては、国連時代に関わったことがあり、最近の状況を聞くのが楽しみだ。

午後は、平和構築を行っていくためには、どういった活動が必要かということを話し合う。その中でコペルニクの紹介をするという流れ。個人的にも、東ティモール、シエラレオネ、ソマリア、アフガニスタン、ネパールなど国連が平和維持・構築活動を行っている多くの国のイシューをカバーしたことがあるので、その文脈の中で我々の活動を紹介出来るのは非常に光栄だ。

3年ぶりに訪ねる英国。これを機に母校のLSE、友人の働く英国国際開発庁、アドバイザリー・ボードメンバーのいるオックスフォード大学も訪問する予定。特にオックスフォードではSkoll Centre for Social Entrepreneurshipを訪ねてみたいと思っている。

2011年4月12日火曜日

Power(film) to the People

コペルニクパートナーの一つである、PowerFilmが震災直後、自社のテクノロジーを寄付したいとオファーしてくれた。

この会社は、折りたたんだり、丸めたりできるパネルが売り。主に電気のないところで活動する軍隊でにニーズが高いようだが、途上国でもぜひ使ってほしいとのことで、去年の半ばあたりに我々のテクノロジーリストに載ることになった。





さて、今回の寄附は、単3・単4電池が太陽光で充電できるセットを48個。折りたためるソーラーパネルと、それに接続する充電器と充電池を、送料も会社負担で送ってくれた。未だ乾電池のニーズが非常に高い被災地で、太陽光で再充電できるこのキットは非常に役に立つだろう。これもプロジェクトとして我々のサイトに掲載した。プロジェクト名は'Power(film) to the People'

既に東京に到着しており、関税をまたかけられそうになったが、インボイスに寄付と明記していたので今回は無税で済んだ。今回もウインローダー様を通じて、被災地に届けられる。